アップルの特別イベントを直前予想--次世代iPadなどの新製品は登場するか - (page 2)

文:Josh Lowensohn(CNET News) 翻訳校正:編集部2011年03月02日 14時10分

 Engadgetの先週の報道によると、新型iPadにはRAMの増量という内部的に非常に重要な改良も施されるという。現行のiPadは256MバイトのRAMを搭載するのに対し、iPad 2はiPhone 4と同等の容量となる512MバイトのRAMを搭載すると言われている。メモリの増量がなぜ重要なのだろうか?これはPCの場合と同様に、RAMを追加することで、デバイスはより多くの情報をメモリ内に蓄積することが可能になり、新しい情報用の空きを確保するため無関係のデータを捨てる必要なくなる。実際には、これにより、システムが動作中のアプリケーションに使用中のメモリを解放するよう要求するため、作業していたものを失うということなく、より多くのウェブページやアプリケーションを開いておくことが可能になるだろう。

 最後は、重要な問題である価格についてだ。新型iPadは現行製品よりも価格が高くなるだろうか。Appleには、製品の経過とともに価格を下げていく傾向があることが、これまでの実績からも明らかになっている。しかしながら、初代iPadは決してコストが低いわけではない、iSuppliが端末を分解した上で試算したところによると、下位モデルの部品コストが約260ドル、最上位モデルで348.10ドルだという。また、初代iPadの販売は非常に好調だ、Appleは2010年の第4四半期中に733万台のiPadを販売している。他方で、長年販売されている製品であるiPod touchの現行価格も、Appleが値下げを計画していないということを示しているかもしれない。同製品の最上位モデルは、iPadの下位モデルと100ドルも差がない399ドルで販売されている。

iOS 4.3とそれ以降

iOS 提供:Apple

 「iOS 4.2」に続くマイナーバージョンアップである「iOS 4.3」では、アプリケーションでのAirPlay対応などのいくつかの新機能のほか、Verizon版「iPhone」で導入されたパーソナルホットスポット機能が提供される。そのほかの主な変更点としては、iPadに付いているスイッチを音量のミュートに使用するか、画面回転のロックに使用するかを調整するソフトウェアオプションが含まれる。このスイッチの機能については、AppleがiPadをリリースした後に仕様を変更していた。

 iOS 4.3は、2011年1月に初めて開発者向けに提供が開始され、それ以来2つのベータ版がリリースされている。同OSのリリースは2月中旬とうわさされていた。しかし、明日発表になる可能性のある追加機能に合わせて、Appleがリリースを保留しているという見方も理にかなっていると言える。

 また、同社が2010年4月にiOS 4のプレビューイベントを開催していることを考慮すると、将来のバージョンで搭載される機能の一部を見ることができるかもしれない。

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