MTV Networksの元最高デジタル責任者(CDO)Jason Hirschhorn氏は、米国時間2月19日のツイートで、かつてAppleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobsに音楽サブスクリプションサービスを提案し、断られたことを明らかにした。
Hirschhorn氏は、米CNETからの電子メールに対し、次のように回答している。
それは、わたしと、Van Toffler氏(MTV Networks Music Groupのプレジデント)、Tom Freston氏(MTVの親会社ViacomのCEO)、Jimmy Iovine氏(音楽プロデューサーでInterscope-Geffenの会長)だった。
われわれはAppleと協業する方法についてのアイデアを考え出していた。(中略)そこで、わたしはJobs氏に、音楽の未来についてのわたしの見方を伝えた。わたしはサブスクリプションサービスがずっとお気に入りだった。Jobs氏は耳を傾け、そして「Jason、あなたはいい人のようだが、あなたの考えはすべて間違っている」と言った。Jobs氏はとてもそっけなく、おかしかったので、部屋全体が笑いに包まれた。
Appleは当時、(ダウンロードで)大きくリードしていたため、サブスクリプションサービスに参入する必要がないことをわかっていた。Appleをよく見れば、同社は動く必要があるときに動く。経済状況を見たときに、当時Appleがサブスクリプションサービスから得たであろう金額は、Appleがダウンロードサービスでユーザー1人あたりから得ていた売り上げより少なかっただろうということを覚えている。
そんなAppleは今、Appleのサーバからユーザーのデバイスに音楽をストリーミング形式で提供するクラウド音楽サービスを検討中だとされている。The Wall Street Journal(WSJ)は、AppleがMobileMeをエンターテインメントおよびメディアのハブとしても利用することを検討していると報じている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス