Microsoftが「Bingバー」の新バージョンを公開した。同社は、これによってツールバーを敬遠するユーザーの考えを変えることができると考えている。
「どう思われるかは承知している。『ツールバーだって?』と思っているのだろう」と、Bing担当ディレクターのStefan Weitz氏は先週、インタビューで筆者に冗談を言った。Weitz氏自身、新しいツールバーの開発について初めて聞いたときの反応は、「いまにダイヤルアップ接続まで始めるのか?」というものだったという。
だが、Weitz氏は、新バージョンの出来栄えにうれしい驚きを感じた。開発中にこのソフトウェアを使った試用者の反応も同じだった。「われわれが開発したものを見ると、ツールバーは嫌いだと言っていた人も含めて(わたし自身もそうだ)、みんなが『おや、これは本当にすごく便利じゃないか』と言った」(Weitz氏)
こうした喜びの中心にあったのは、Bingの使い方から考えの共通する部分を取り出したことだった、とWeitz氏は言う。たとえば、より多くのタスクを呼び出すことを考え、より少ない手順でそれを実行できるようにした。大きな目標の1つが最終的に「Facebook」となった。ブラウザで他の作業をしているときも、ユーザーがずっと注意を払っていたいのがFacebookだったという。
「ブラウザの利用時間がますます増える中で、ユーザーが持っている、または利用したいと思っている、さまざまに異なるデータソースを引き込んでいく。電子メール、Facebookのステータスなど、ウェブ上のこうしたものをすべてを引き込むことが、結局のところ、理にかなっている」と、Weitz氏は述べた。
新しいツールバーを使うと、ユーザーはタブを次々と開いたりページをお気に入りに追加したりしなくても、より幅広いサービスから情報を入手できる。これはメールにまで拡大され、「Hotmail」へのアクセスをただ提供するだけでなく、「Gmail」や「Yahoo Mail」とも連動する。各サービス用に複数のアカウントを追加できるため、ユーザーはどれか1つを選ぶ必要がない。
Bing側からもたらされたもう1つの変更点はディープリンクだ。航空便を検索している場合には搭乗手続きのページ、小売店を検索している場合には顧客サービスのページへのリンクを提示するといったものだ。「ディープリンクは、検索結果を見るユーザーが特に気に入ってくれるものの一つだ。今回、検索バーのあらゆるエンティティにディープリンクを張っている」と、Weitz氏は言う。
今回でBingバーは7つめのバージョンとなるが、「Internet Explorer」(バージョン7以降)を利用しているユーザーのみを対象としたアドオンである点は変わっていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス