米国時間2月1日、Googleは公式の場(SearchEngineLand.com上にて)で、「Microsoftは検索エンジン『Bing』でGoogleの検索結果を模倣している」と主張した。
(Microsoftが模倣している事実を押さえるためにGoogleが行った「Bing Sting」調査の詳細レポートは、SearchEngineLandで読める)。
Microsoftはこの主張にどう反応したのか?以下は、この件についての問い合わせに対して、Microsoftが最初に出した回答だ。
「われわれは検索結果ランキングで複数の情報とアプローチを用いている。最も重要な目標は検索の意図は何かの判断を改善し、与えられたクエリに対し最も関連性のある結果を提供することだ。ツールバーのようなオプトインプログラムは、クリックストリームデータを供給してくれる。クリックストリームデータはウェブサイトのランキング決定を支援するもので、われわれ、そして他の検索エンジンも利用しているデータだ」とBingのディテクターStefan Weitz氏は述べている。
筆者アップデート:Silicon Alley InsiderのMatt Rosoff氏は、Microsoftは以前から「Internet Explorer」向けの検索ツールバーアドオンで、検索用語などに関する情報を収集してきたことを指摘している。
Weitz氏のコメントは、Bingが模倣していることを間接的に認めるものなのか、否定するのもなのかを明確にさせるため、わたしは再度Bingチームに質問してみた。
以下が、同社代表者としてもらった声明文だ。
MicrosoftはGoogleの検索結果を模倣してはいない。
2月1日に開催される次世代検索に関するイベント「Farsight 2011」やブログで、より詳細な話が聞けるのではないかと期待している。もしMicrosoftがGoogleの検索結果を模倣していないのだとすれば、Bing Stingの結果をどうやって説明するのか?これまでのところ、Microsoftは口を閉ざしている。
次の動きがあるまでの間、本ブログのモットーを。「ダイレクトな回答はほとんどの場合、最善の回答である」
筆者アップデート2:続報が出た。Microsoftはブログで、1000以上の「シグナル」を利用して検索アルゴリズムを構築する方法を説明している。以下は、Bing担当バイスプレジデントのHarry Shum氏のブログ記事からの抜粋だ。
「われわれは全て顧客から学んでいる、このことをはっきりさせておきたい。今日の記事で見たのは、検索結果ランキングの下位に極端な外れ値を生成するというスパイ小説ばりの離れ業だ。これは競合企業が作り上げた策略で、われわれに対する皮肉なお世辞だと受け止めている。だがこれは、われわれがユーザーエクスペリエンス改善のための対策の1つとして、どのようにオプトインの顧客データを利用しているのかを的確に描写したものではない」。
証拠
Googleが出している証拠では、Bingでは、「tarsoraphy」と誤って入力した検索クエリが修正され、「tarsorrhaphy」で検索されていると指摘している。
Googleの場合も、スペルミスがあるにも関わらず、同じ検索キーワードで同じ結果が出ている。Googleの主張に対するMicrosoftのコメントはここにある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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