Microsoftは米国時間2月9日、在籍19年のベテラン社員Satya Nadella氏が、Bob Muglia氏に代わって同社のサーバおよびツールビジネス担当プレジデントに就任することを発表した。
Nadella氏はこれまで、Microsoftのオンラインサービス部門の研究開発を率いてきた。また、同社のビジネスソリューションチームの責任者やサーバグループの主任エンジニアを務めた経歴もある。Microsoftによれば、サーバおよびツールビジネス担当プレジデントとしてのNadella氏の新しい役割は、「Microsoftのサーバ、ツール、およびクラウドプラットフォームへの取り組みにおいて、全体的な戦略、エンジニアリング、マーケティング、および製品開発を監督する」ことだという。
この発表の1カ月前、Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏は、サーバ部門を率いてきたMuglia氏が「2011年夏」に同社を去る予定であることを明らかにしていた。Ballmer氏によれば、Muglia氏は当面の間同社に残り、これから数カ月間は「追加プロジェクトを完成させる」ために引き続き同社に勤務するということだった。
Microsoftは、今回の発表とともに、この人事異動を伝えるBallmer氏とNadella氏双方の社内メールを公開した。Ballmer氏はメールの中で、今回のトップ交代のために社内外から人材を探したことを明らかにした上で、Nadella氏が「明らかに最適な選択」だったと述べている。
また、Nadella氏およびBallmer氏のメールでも触れられているように、Microsoftのサーバおよびツールビジネス担当シニアバイスプレジデントを務めてきたAmitabh Srivastava氏が同社を離れることになった。Srivastava氏は1997年から同社に在籍し、最近では「Windows Azure」とWindowsサーバ製品を中心とした業務を担当していた。Ballmer氏によれば、Srivastava氏は「同氏のキャリアにおいて新しい段階に移行することになった」という。
Ballmer氏はNadella氏の任命に関し、Microsoftは「リーダーシップ、ビジョン、および確固たる技術力を適切なバランスで併せ持った」人物を探していたと述べ、「ビジネスコンピューティングの未来を切り開き、われわれの能力をさらに高め、これまでとは全く異なる形でクラウドをビジネスユーザーや開発者に提供できる人物を求めていた」と語っている。
一方、新しくプレジデントとなるNadella氏はメールの中で、チームが今後進めるミッションにおいて、チームワークを軸として展開する必要性を強調した。同氏は「個々人の案件がわれわれの活動を停滞させるようなことがあってはならない。われわれはチームとして決定を行い、前進する」とし、「チームとして、また個人として、われわれは自分自身および自分の周りにいる人たちを向上させるべく、常に努力しなければならない」と記している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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