4G対応Androidタブレットの評価は?--「Dell Streak 7」レビュー - (page 3)

文:Donald Bell(CNET News) 翻訳校正:石橋啓一郎2011年02月10日 07時30分

 残念ながら、Streak 7のアプリケーションの性能は、サムスンのGALAXY Tabや、これまでに見てきた他のAndroid 2.2タブレット端末に比べ、特によいわけではない。スマートフォン用のアプリケーションをタブレット端末の大きな画面で動かした際のぎこちなさは、2011年になっても2010年よりよくなっているとは言えず、「Android 3.0」(開発コード名:Honeycomb)が世に出るまでは、改善されない可能性が高い。そして、本記事執筆時点では、Dell Streak 7がAndroidの今後のバージョンに対応するという発表は出ていない。

攻撃コードの動作画面1
Streak 7のタッチスクリーンキーボードは今ひとつ

性能

 Streak 7は4G対応による部分を除けば、操作、メールの作成、ウェブの閲覧などの一般的な作業については、特に応答性がいいわけではない。DellはNVIDIAの「T-20 Tegra」チップが使われているとしているが、一般的な作業については、多くの場合、サムスンのGALAXY Tabの方がStreak 7よりも動作が軽快だった。

 触覚的なフィードバックやSwypeによるタッチスックリーンキーボードの助けがあるにも関わらず、Streak 7でのタイピングはGALAXY TabやiPadに比べると劣っており、入力の認識精度にもかなりばらつきがあり、入力を認識させるには長く触れている必要がある。ところが、長く触れすぎると、意図せずにSwypeを起動してしまう(Swypeはキーボード上をスワイプすると入力したいテキストを予測してくれる技術)。要するに、Streak 7はタイピングについては特に優れているわけではない。実際、われわれは5インチ版のStreakの方が入力しやすいと感じた。

 性能についてもうひとつ残念だったことは、画面の品質だ。800×480ピクセルのスクリーンは、視野角も標準並みで、鮮明でなめらかな1024×600ピクセルのディスプレイを備えたGALAXY Tabと並べると、Streak 7は冴えないものに見えてしまう。

 ウェブの閲覧についても、タッチスクリーンキーボードの問題を別にしても、ページをスクロールする際にシステムのラグが生じていた。この点では、まだ(ウェブページをスクロールさせると、その勢いで画面のスクロールを続ける)iPadに対抗できるタブレット端末は現れていないが、Streak 7は他のAndroidタブレットと比べても抜きんでているわけではない。

 最後に、4G対応デバイスでは短所になりがちな、バッテリ寿命の問題がある。Streak 7も例外ではなく、レビュー中も頻繁に充電する必要があり、スタンバイモードでさえすぐにバッテリが減ってしまった。マニュアルには、4G、GPS、Bluetoothをオフにする、画面の輝度を下げるなど、あらゆるバッテリ節約法が推奨されている。Dellはバッテリ寿命のレーティングを公式に発表していないが、もし自慢できるものならしていたはずだとは言ってもいいだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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