UPDATE Dellは米国時間1月6日、消費者向け分野に一斉攻勢をかけた。同社は2011 International CESで行った記者会見で、流行に敏感な着崩したファッションの若者を大画面に映し出し、ゲームや「Facebook」などの活動に最適化した同社製機器の「新たなブランド支持者」として、こうした「Y世代」(ほぼ1975年〜1989年生まれ)をターゲットにしていることを示した。
Dellの最高マーケティング責任者(CMO)を務めるPaul-Henri Ferrand氏は、次のように述べた。「当社は大きな転換の途上にある。企業のなかには、ただY世代を対象に売り込むだけのところもあるが、われわれは手ごろな価格で技術を提供できる立場にある」
今回注目を集めたのは、正式発表された「Dell Streak 7」だ。「Android」搭載の7インチタブレットで、Dellはこれを「究極のソーシャルネットワーキング機器」と表現した。
「Dell Streak」の大型版であるDell Streak 7は、1GHzのデュアルコアプロセッサ「NVIDIA Tegra T2」を搭載し、T-Mobileの4Gネットワークをサポートする。「Android 2.2」が稼働し(次期バージョンの「Honeycomb」(開発コード名)にアップグレード可能)、背面に5メガピクセルのカメラ、ビデオ通話向けとして前面に1.3メガピクセルのカメラを装備する。
Dell Streak 7は、今後数週間のうちにT-Mobileの小売店舗とT-Mobile.comサイト、およびDellを通じて発売される見通しだ。ただし、価格はまだ発表されていない。
T-MobileのJeremy Korst氏は、世界中で発売される予定のDell Streak 7について「これは素晴らしい機器だ」と評し、「タブレットは機器のカテゴリを変革するものだ。スマートフォンより高機能で、PCより個人に特化した使い方ができる」と述べた。
Dellの記者会見は、カラー照明と大音量の音楽で始まった。Dellの消費者および中小規模ビジネス部門プレジデントを務めるSteve Felice氏によると、こうした演出には同社のノートPC、具体的には新しい「XPS 17」を使っているという。
CESで発表された多数の製品と同様にXPS 17は、デュアルコアおよびクアッドコアのIntel製新CPU「Sandy Bridge」(開発コード名)を搭載する。XPS 17は(少なくとも一部の地域では)2月1日に発売される予定で、価格は1449ドルからとなっている。エンターテインメント向けには、「Core i7」搭載モデルで3Dをサポートする。DellのデスクトップPC「XPS 8300」も3Dに対応している。
興奮を呼び起こしそうなのは、Dellが「全世界で発表されるなかで最強の製品」と呼ぶ、3D対応の新しいノートPC「Alienware M17x」だ。M17xはフルHDの3Dをサポートするほか、ゲームをリアルタイムで遅延なくプレイできる高性能の無線接続を実現する。価格は1499ドルからで、1月10日に発売される予定だ。
一方、Dellの新たなスマートフォン「Venue」はAndroid 2.2搭載で、「Adobe Flash 10.1」を完全実装する。また、Corningの「Gorilla Glass」を使用した4.1インチのAMOLEDディスプレイを採用し、8メガピクセルのカメラを装備する。Venueは、ロックされていない状態でDell.comで販売される予定だが、DellによるとT-Mobile版も提供する予定だという。
そのほかの製品としては、2010年11月中旬に詳細が発表された画面が裏返せるタブレット「Dell Inspiron Duo」も、この日(改めて)注目を浴びた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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