Microsoftは開発中の次期オフィススイート「Office 15」について、公式にはほとんど何も語っていない。だが米国時間1月28日、同社はプレスとアナリスト向けにイベント「Future of Productivity」を開催し、Office 15開発に影響する考え方のうち重要なものをいくつか紹介した。
「Office 15は(「Office 2010(Office 14)」製品ファミリからの)次の自然な投資対象となる」、とMicrosoftのビジネス事業部プレジデント、Kurt DelBene氏は語った。
DelBene氏は、Microsoftが今後詰めていくことを計画している投資分野について話をした。この中には、動画や画像の編集などの「クリエーション体験」、コンシューマーとビジネスの両方におけるソーシャルなやりとり、教育に特化した機能の追加、「Windows Live Messenger」との連携強化を含むユニファイドコミュニケーション、「SkyDrive」の新しい利用法とエクスペリエンスなどがある。
Microsoftの“To-Doリスト”にはこれ以外にも、Office 15に入る可能性があるものがあるようだ。DelBene氏は、Microsoftが将来、新規/付加的なスタンダロンアプリケーションを追加する予定であることを明かした。
「土台をすべてカバーできているとは思っていない」とDelBene氏。「われわれは常に、顧客が必要としている新しい生産性エクスペリエンスとはどのようなものかを考えている」と続けた。
「その結果、新しいアプリケーションがOfficeファミリに加わることになるだろう」とDelBene氏。そして、Microsoftが「新しいアプリケーションを見出したのではなく」、ユーザーのニーズを受けて開発するのだと説明した。
MicrosoftがOffice 15で新しいアプリケーションを追加するかもしれないといううわさは、前から出回っていた。ビジネスインテリジェンス(BI)やチャートのようなアプリケーションが有力候補だと耳にしていた。
しかし、28日のイベントの後で、わたしは「ミーティング」アプリのようなものが有力ではないかという気がしている。
DelBene氏はイベント中、「ミーティングを強化するために大きな投資を行っている」と述べた。そして、Microsoftがこれまでミーティングの全段階--「Outlook」の招待機能、「OneNote」での議事録作成、「PowerPoint 2010」での新機能を利用したスライドショーのブロードキャストなど--をサポートする作業を進めてきたことを紹介した。
「これらのばらばらな機能が今後一体化するだろう」とDelBene氏は語った。
(DelBene氏によると、Microsoftが「ミーティング」というとき、単に企業の会議だけを考えているのではないという。友達、家族や小さなグループが開く、手軽に立ち上げ参加できる「コンシューマーミーティング」も視野に入れているという。)
Microsoftはまだ、Office 15をいつ発表するかについて明かしていない(うわさでは、2013年といわれている)し、ベータ版などのテストビルドがいつ公開になるのかも明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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