ワシントン州レドモンド発--Microsoftは米国時間10月28日、9月30日締め第1四半期決算を発表した。売り上げおよび利益は大方の予想を上回る結果となり、同社はその理由として企業顧客の支出に支えられたことを挙げている。
同四半期の売り上げは前年同期比25%増の162億ドル、純利益は54億1000万ドル(1株あたり62セント)だった。前年同期の売り上げは「Windows 7」優待アップグレードプログラムなどによる繰り延べの影響を受けていた。これを除外すると、今回発表になった第1四半期の売り上げは前年同期比13%増、純利益は16%増となる。
「企業の需要が手堅かったことに加え、『Office 2010』『Windows 7』『Xbox 360』への消費者の需要も引き続き好調で、ひときわ素晴らしい四半期だった」と、同社の最高財務責任者(CFO)を務めるPeter Klein氏は声明で述べた。
Microsoftはまた、企業顧客との長期契約の売り上げが好調であることを明らかにした。「企業による需要と採用が改善しているのがわかる」と、同社の最高執行責任者(COO)Kevin Turner氏は声明で述べている。
Microsoftの株価は決算発表前の同日の通常取引における上昇率は1%以下だったが、時間外取引では終値の26.28ドルから1%上昇し、26.56ドルとなった。
PCの売り上げが予想されたように前年同期より9%から11%増加したため、Windows & Windows Live Divisionの売り上げは47億9000万ドル、利益は33億2000万ドルとなった。
Office 2010のリリースに支えられ、Microsoft Business Divisionは売り上げ51億3000万ドル、利益33億9000万ドルを計上した。コンシューマー向けの売り上げは企業支出と比較して成長率は2倍以上だが、総合的な売り上げは14%の増加だった。
複数年契約および一度の販売と、「Windows Server」のプレミアムバージョンの勢いも加わって2けた成長を達成したことから、Server and Tools部門は売り上げ39億6000万ドル、利益16億3000万ドルを計上した。さらに、新しい「Windows Azure」の契約が前期比で40%増加したという。
しかし、オンライン広告売り上げが増加したにもかかわらず、Online Services Divisionは売り上げ5億2700万ドルで、再び損失5億6000万ドルを計上した。
Entertainment and Devices Divisionは売り上げ17億9000万ドル、利益3億8000万ドルを計上した。Xbox 360については、新たに薄型の機種を発表したこともあり、売り上げは38%増加した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」