以前物議を醸した、DOSプロンプトのエミュレータを実行するiOSアプリケーション「iDOS」が、Appleによる掲載取り下げから2カ月以上を経て「App Store」に帰ってきた。
米国時間1月19日に再登場したiDOSは、iTunes内蔵のファイル共有ツールを利用するという、前バージョンの主要機能の1つが欠けている。この機能を使うと、Windowsインストーラの完全版などの実行ファイルをiDOSに追加し、「iPhone」や「iPad」をほぼ実用的と言えるレベルのPCエミュレータにすることが可能だった。
この欠けた機能の埋め合わせとして、開発者のChaoji Li氏は3D Realmsのシェアウェアゲーム6本を追加し、さらにバーチャルキーボードでいちいちコマンドを入力せずにこれらのゲームをロードできる簡易ゲームランチャーを新たに搭載した。またLi氏によると、バーチャルキーボードを使用せず、画面を存分に使いたいという人のために、新バージョンはBluetoothキーボードにも対応するという。ただしこれはテキストベースのゲームでしか動作しないとのことだ。
iDOSが最初に公開された際にダウンロードした人には、App Storeからアップデートの通知が来る。新機能に使いたいものがあるが、ファイル共有機能が使える以前のバージョンに戻せるようにもしたいという人に対し、Li氏は更新前に古いバージョンのアプリケーションファイルをバックアップするよう勧めている。
太平洋時間午後1時16分更新:iOSゲームを紹介するブログTouch Arcadeが、Macroplantによるクロスプラットフォームのユーティリティ「iPhone Explorer」を使うと、新バージョンのiDOSでもファイルの追加が可能だと指摘している。この方法だとiOSのジェイルブレイク(脱獄)が必要ないが、これによりiDOSが再びApp Storeから外されるおそれがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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