メディアプレーヤー「VLC Media Player」のiOS版が、オリジナルの開発者の1人からの要請によって、Appleの「App Store」から取り下げられた。VLC Media Playerを含む多くのオープンソースプログラムに適用されているGNU General Public License(GPL)とApp Storeの利用規約との矛盾のためだ。
デスクトップ版のVLC Media Playerの開発者の1人であるRemi Denis-Courmont氏は現地時間1月9日、オリジナルのソフトウェアを管理している非営利団体のウェブサイトに掲載されたブログ記事で、Appleが1月7日にVLC Media PlayerをApp Storeから削除したと述べた。
Remi Denis-Courmont氏は、AppleのiOS機器に向けたVLC Media Playerの配布が著作権を侵害しているという通知をAppleに送った人物の1人だ。GPLの下では、結果としてできたプログラムにも同じGPLの条項が適用されるならば、プログラムのコピー、配布、変更を自由に行うことが可能だ。しかし、App Storeのプログラムに適用されるデジタル著作権管理は共有を制限している。
一方、iOS版のVLC Media Playerを制作した企業の共同創業者であるRomain Goyet氏は意見を異にし、Ars Technicaに対して次のように語っている。「わたしの見方では、われわれはいかなる人の自由も侵害していない。われわれは無償で働き、ソースコードをすべて公開し、アプリは誰でも無料でダウンロードできる。人々はApp Storeですばらしい無料のオープンソースビデオプレーヤーを楽しんでおり、それを『自由』の名の下に台なしにしようとしている人たちがいる」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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