「われわれは、第1四半期で(iPadの供給を)劇的に増やした。これによって需給バランスを整え、同四半期に合計46カ国へ拡大することが可能になったのであり、2011年1月中にはさらに15カ国を追加できると確信している」(Cook氏)
Oppenheimer氏によると、iPadおよびiPad関連アクセサリだけで売り上げは46億1000万ドルになったという。
Cook氏は、前四半期の電話会見でJobs氏が言い残したことを引き継ぐ形で、「Android」搭載タブレット、特にタブレット向けに最適化されていないバージョンのAndroidを搭載して出荷されている現行機器とは、ほとんど競合しないと予想していると述べた。
「(その場合)行き着くところはスマートフォンの大型版で、われわれから見るとこれは異様な製品だ。わたしとしては、iPadと並べる(比較する)ことが理解しがたいし、大部分の人がiPadを選択すると思う。これらは、われわれが懸念を抱くようなタブレットではない」(Cook氏)
Cook氏は同様に、2011年1月に2011 International CESで発表された「Android 3.0」(開発コード名「Honeycomb」)搭載タブレットにも感銘を受けなかった。
「まだ何も出荷されていないので、私にはわからない。概して、性能の詳細、価格、(出荷の)タイミングが明らかになっていない。現時点では実体のないものだ。われわれは、それが登場した時点で評価するつもりだ。ただし、座して待つわけではない。それに当社には、大きな先行者利益がある。われわれは、『iTunes』から『App Store』まで、膨大な数のアプリケーションや巨大なエコシステムによる素晴らしいユーザー体験を擁する。そのため、いかなる相手との競争に臨んでも、極めて強い自信がある」(Cook氏)
Appleの直営小売店「Apple Store」では、ホリデーシーズン中に過去最高の四半期決算を達成し、売り上げは39億ドルとなった。Oppenheimer氏によると、国別の直営小売店の集計では、中国のApple Storeが来客数と平均売上高で最高だったという。
Cook氏は電話会見の間、直接質問されたわけではないが、Jobs氏なきAppleという起こりうる将来について、アナリストたちが密かに抱く懸念を抑えようとさりげなく試みた。Cook氏のメッセージは基本的に、「いつも通りの業務」というものだった。
「われわれは製品パイプラインに非常に満足している。当社のチームは、Steveが社内で推進してきたイノベーションの文化と才能を備え、比類なき深みと広がりを持っている。卓越性が習慣化している。われわれは、会社の将来に強い自信を持っている」(Cook氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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