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Verizon版「iPhone 4」、米CNET記者が受けた印象は?--従来機との違いをチェック - (page 3)

文:Kent German(CNET News) 翻訳校正:石橋啓一郎2011年01月20日 08時00分
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性能

 Cha記者がVerizonのiPhoneを使って固定電話に電話をかけた時の通話品質は、満足できるものだった。どちらの側でも、音声は明確かつ自然で、信号は強く、雑音や混信、音声の途切れ、通話の切断などはなかった。音量も常に大きく、Cha記者が混雑したうるさい部屋から電話していたにも関わらず、背景ノイズは最低限だった。さらに、AT&Tの端末にあったようなアンテナ問題は生じなかった。

 簡単なデータ通信テストの結果も、改善されていた。Cha記者によれば、横に並べて比較するテストを行ったところ、Verizon版iPhoneではThe New York Timesなどのサイトを、AT&Tのモデルよりも数秒早く読み込むことができた。これは頼もしいことだが、端末が実際に発売された後でも、Verizonの方が常に高品質なサービスを提供するという保証はない。Cha記者がテストを行った部屋には、AT&TのiPhoneは何十台もあり、VerizonのiPhoneは数台しかなかったことも考慮に入れる必要がある。2つの携帯電話事業者の条件が同等に近くなれば、結果は変わる可能性もある。

 このことでも分かるとおり、ユーザーはVerizonのiPhoneに奇跡を期待すべきではない。前述の通り、Verizon版iPhoneで性能が向上する可能性は大いにあるが、受信状態の問題を解決してくれると期待すべきではない。Verizon版も、場所や同時に通話している人の数で状態が大きく変わる携帯電話ネットワークに依存しているということには変わりがない。Verizon版iPhoneに対する期待は非常に(途方もないほど)高くなっているが、その期待に及ばないかもしれない。米CNETは、レビュー用のデバイスが入手できたら、もう一度独自の評価を行うつもりだ。しかしそれまでは、あまり期待しすぎないことが大切だろう。

まとめ

 VerizonがAppleの人気デバイスを手に入れたことで、恩恵を受けるのは間違いない。この投資にかかる費用は大きいだろうが、同時に多くの新規顧客を獲得するだろうし、Appleもこれまでは到達できなかった市場で膨大な数の端末を販売でき、大きな利益を得られるだろう。

 それでも、AT&TのiPhoneに哀悼の意を表するのは時期尚早だし、AppleがiPodで他のMP3プレーヤーをごぼう抜きにしたように、競合する携帯電話製品を退けるだろうと期待するには無理がある。なぜなら、市場にはこれまで以上に素晴らしいスマートフォンが溢れているからだ。例えば、1月6日〜9日に開催された2011 International CESでは、Verizon版iPhoneにはない機能を持つ、途方もなく革新的な新しいAndroidのスマートフォンが数多く出展されていた。Verizon WirelessとAT&Tからは、4G端末が出展されていたし、MotrolaはデュアルコアのATRIXとDROID BIONICでわれわれを驚かせた(Motorolaのラップトップ型ドックは素晴らしいものだった)。実際、これらのデバイスはAppleを相手に善戦するだろう。これらの端末を別にしても、iPhoneを持たず、切望してもいない、すでに完全に満足しているスマートフォンユーザーは数多くいる。

 ワイヤレスの世界はイノベーションが非常に速く、1つのデバイスが長い間先頭に立ち続けるのは難しい。米CNETのレビュー記事でも分かるとおり、iPhoneは非常に優れたデバイスだが、もちろん素晴らしいアイデアを持っているのはAppleだけではない。Androidは減速していないし、MicrosoftとRIMも前進を続けている。そして、Palmの最新機種はまだ発表されていない。iPhoneはようやく他の携帯電話事業者でも使えるようになるが、非常に競争の激しい世界の1プレーヤーに過ぎないということは変わらない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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