2010年12月10日、シャープは電子ブックストアサービス「TSUTAYA GALAPAGOS」を開始した。新聞や雑誌も含めて、電子書籍が2万冊以上がそろう。ただし、TSUTAYA GALAPAGOSで販売しているコンテンツを読むには、メディアタブレットと呼ばれる端末が必要だ。今回は、このGALAPAGOSメディアタブレットのモバイルモデルをお借りし、提供されているサービスの中身や、GALAPAGOSの機能などについてレポートする。
メディアタブレットと名付けられたGALAPAGOSには、単なる「電子書籍リーダ」ではないという思いが込められている。「メディア」をすべて扱えるようになる端末ということだ。そういう意味では、ソニーの「Reader」やAmazonの「Kindle」よりも、アップルの「iPad」に近い。画面がE Ink(電子ペーパー)ではなく液晶画面であることからも、iPad寄りなのが分かる。
今回開始された電子ブックストアサービスだけでなく、2011年春には、映画、音楽、ゲームといった、エンターテインメント分野のコンテンツの提供も予定されている。「メディア」タブレットである所以だ。
メディアタブレットのサイズは、5.5型モバイルモデル(レッドまたはシルバー)と、10.8型ホームモデル(ブラックのみ)の2種類。価格は、モバイルモデルが3万9800円、ホームモデルが5万4800円。どちらにも、IEEE802.11b/g準拠(AOSS/WPS対応)の無線LAN機能が搭載されている。
5.5型モバイルタイプは、iPhone 4より大きく、6インチディスプレイのKindle WiFI Graphiteよりは小さい。また、仕様表より推測すると、10.8型ホームモデルが、9.7インチ液晶画面のiPadと同等か、それよりも大きいと思われる。メディアタブレットと、手持ちのiPhone 4、Kindle、iPadを並べて、大きさを比較してみた。
GALAPAGOSの仕様は下記のとおり。
名称 | モバイルモデル | ホームモデル |
---|---|---|
型番 | EB-W51GJ-R(レッド系)/EB-W51GJ-S(シルバー系) | EB-WX1GJ-B(ブラック系) |
価格 | 3万9800円 | 5万4800円 |
ディスプレイ | 5.5型カラーTFT(1024×600ドット) | 10.8型カラーTFT(1366×800ドット) |
OS | Linuxベース | |
通信機能 | Wi-Fi(IEEE802.11b/g) | Wi-Fi(IEEE802.11b/g) |
サイズ | 高さ129mm×幅92mm×奥行き167mm | 高さ14.7mm×幅177mm×奥行き286mm |
容量 | 約220g | 約765g |
バッテリ駆動時間 | 約7時間 | 約10.5時間 |
主な搭載機能(アプリ) | サービス直結型ホームアプリ「デスク」/コンテンツ管理アプリ「ブックシェルフ」/ウェブブラウザ/ SNS対応専用アプリ「mixi for SH」「twit SH」/専用ゲーム集アプリ「Game Pack」 |
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