Googleは米国時間1月10日、同社のURL短縮サービス「goo.gl」に若干分かりづらいものの重要な改良を施し、ウェブ経由だけでなくサードパーティー製ソフトウェアを介しても利用可能にした。
Googleは同日、goo.glのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を発表した。このAPIにより、たとえば「TweetDeck」などのソフトウェア内でウェブアドレスの短縮を実行でき、Twitterの140字以内の制限に収めることが一層容易になる。
「Bit.ly」のような他の短縮サービスと同様に、goo.glサービスはURLの完全表記に関してデータを共有できる。たとえば、あるツイート内のリンクをクリックした人数を把握したい企業にとって、こうした機能は有用だ。
URL短縮チームのBen D'Angelo氏は、公式ブログの中で次のように述べた。「このAPIを使って、URLの短縮や復元ができるほか、履歴と分析も入手できる。これらの機能を広範なアプリケーションに組み込み、Twitterや『Google Buzz』といったクライアント内部でのURL自動短縮から、利用状況の統計やトラフィックパターンをモニターする定期作業の実行まで、さまざまな使い方が可能になるだろう」
Googleは、信頼できるURL短縮サービスになると自ら期待するものを提供する目的で、goo.glを立ち上げた。Twitterの普及が大きな追い風となり、他にも多くのURL短縮サービスが登場したが、途中で挫折したサービスもある。このように中止されたサービスで以前作られたリンクは、URLの変換を処理するサーバの実行タスクを誰かが引き継がない限り、正しく機能せず、「リンク切れ」と呼ばれるウェブ上の不具合となる。
URLの短縮は、ユーザーが視認できるブランド化されたドメイン名を含むウェブアドレスが、無意味な文字列に置き換えられるという固有のリスクを伴う。とはいえ、Googleはこの問題も改善したいと考えている。
「われわれは引き続き、ユーザービリティの改善に取り組むとともに、スパム的なコンテンツや悪意あるコンテンツの自動検知を一層強化していく」(D'Angelo氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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