シャープ開発者に聞く--メディアタブレット「GALAPAGOS」が目指す道 - (page 2)

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――サービスは、「未読・おススメ」「最近読んだ本」「お気に入り」「定期配信」にカテゴリ分けされていますが、なぜでしょう?

笹岡氏:4面をくるくる回して切り替えるようになっています。さらに読書習慣をサポートする仕組みとして、「出会い」「併読」「重読」「習慣」を大事にしています。出会いでは、おススメの書籍をプッシュ配信で紹介しています。併読は、最近読んだ本が並べられています。紙の書籍だと通勤・通学時に読もうと思っても、1〜2冊程度しかカバンに入れないと思います。電子書籍の特徴は数多くの書籍を持ち歩けることです。朝に読んでいた書籍があったとします。でも帰宅時にそれを読みたいとは限りません。その時々に自分の気分に合わせて違う書籍を読める、併読ができるのです。さらに何度も同じ書籍を読む重読、つねに最新号の新聞、雑誌を読む定期購読が用意されています。

――見せ方も新しくなっていますね。

笹岡氏:日本語の表現に優れている次世代XMDFを採用しています。過去10年来、電子書籍に取り組んできたシャープのノウハウを生かし、新しい読み方を提供しているのです。音声や動画に対応するのはもちろん、たとえば、レイアウトをそのままに本文だけを拡大したり、テキストだけを抜き出して見たりできます。テキストファイルとPDFにも対応しています。

  • 雑誌を通常のレイアウトで見たところ

  • さらにテキストだけを抜き出して見られる

――書籍の管理方法は?

笹岡氏:8GバイトのmicroSDを同梱しています。平均的に小説なら1万冊分のデータが収納できます。しかし、GALAPAGOSだけで1万冊を管理するのは難しい。なので、基本的にPCと連携させることになります。

 書籍の配信は「TSUTAYA GALAPAGOS」などで行います。立ち読みができたり特集ページを作ったりしています。12月中には約3万冊を揃える予定です。ラインアップは順次増やす予定です。

  • 通勤電車の中でも読める5.5型のモバイルモデル

――売れているのは、5.5型モバイルか10.8型ホームモデルのどちらでしょうか。

松本氏:きちんと集計していないのですが、10.8型は予想以上の状況です。持ち運びをしない、ホーム用として認知されているのでしょう。10.8型だと持ち運ぶには重いし大きいですが、表現力が高く、圧倒的に見やすいですから。

――携帯電話やタブレットなど、GALAPAGOSという名称が多く使われています。GALAPAGOSの範囲について改めて教えてください。

松本氏:今回発売した電子書籍端末とGALAPAGOSブランドの名称を付けていただけた携帯電話です。春以降に登場するスマートフォンは、順次対応していく予定です。PC向けにはブラウザベースになると思うのですが、ニーズが高ければ対応を検討しようと思っています。

――5.5型、10.8型、スマートフォンと複数の端末を持っている場合のコンテンツの管理は?

松本氏:端末はPCで管理することになります。現在、GALAPAGOS、PCとも電子書籍ストアにアクセスして書籍を入手できます。読むのはGALAPAGOS端末のみになっています。同じIDでアクティベーションすれば、同一の端末とみなすことができるので、複数の端末でひとつの書籍を読むことができます。移動する場合はPCを経由することになりますが。

――書籍のラインアップを拡充する施策は?

松本氏:InDesignに対応したシステムを開発しました。なので、紙の書籍を作るのと同時に、電子書籍コンテンツが作成できるようになっています。できるだけ出版社、印刷会社の手間を増やさずにコンテンツが増やせるようになっているのです。

――メディアタブレットGALAPAGOSとしての今後の展開を教えてください。

松本氏:今後、動画のサービスも始めます。テレビ「AQUOS」との連携も考えています。ただしメディアサーバのような考えではなく、ローカルな機器連携はサービスを楽しむためのものだと考えているのです。

 2011年春をめどに、映画や音楽などのエンターテインメントコンテンツを「TSUTAYA GALAPAGOS」で提供する準備を進めているシャープ。電子書籍端末はGALAPAGOSの第1弾でしかない。今後、さまざまなエンターテインメントサービスに対応した端末が登場してくるはずだが、そのときにはGALAPAGOSが目指している世界が明確になっていくだろう。

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