言うなれば、新聞の発行部数をめぐる昔ながらの競争が、デジタル時代において、タブロイドならぬタブレットで繰り広げられているといったところか。
The Wall Street Journal(WSJ)の報道によると、Googleは同社のモバイルOS「Android」搭載機器向けに独自のデジタルニューススタンドを公開しようと、新聞や雑誌の出版各社から支援を募っているという。このデジタルニューススタンドは、AppleやAmazon.comが支援する同様の取り組みに対抗するためのベンチャー事業で、出版社が提供するアプリケーションを使用することによって、各社のコンテンツをAndroid搭載機器に表示できるようにすると、WSJの記事では匿名の情報筋の話として伝えている。
ただし、複数のメディア企業幹部によると、詳細や公開時期は決まっておらず、このベンチャー事業自体が実現しない可能性もあるという。Googleが、既存の「Google News」サービスに掲載しているパートナー出版社のコンテンツにどのように対処したうえで、このデジタルニューススタンドに付加価値をもたらしていくのかも明らかになっていない。
Googleの担当者にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
Googleは先ごろ、電子書籍の普及を狙って「Google eBookstore」を開設し、AppleやAmazonが公開したサービスに優位を奪われているホットな市場に参入した。ニュース閲覧を目的としたモバイルユーザーをめぐるAppleの「iTunes Store」とAmazonの「Kindle Store」の競争は激化している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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