日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は12月24日、セキュリティ十大ニュース選考委員会による「JNSA 2010 セキュリティ十大ニュース」を発表した。国内の情報流出とWikiLeaksが上位を占めたことから、2010年を代表するキーワードは「情報流出」と言わざるを得ないとしている。
十大ニュースは、1位「深刻な情報流出続発」、2位「WikiLeaksを舞台に震撼が!?」、3位「クラウドセキュリティマネジメントの国際標準、日本発で検討スタート」、4位「ガンブラーウイルス改め『ドライブ・バイ・ダウンロード』攻撃」、5位「図書館システムのDoS濡れ衣」、6位「スマートフォンのセキュリティ悩み」、7位「制御システムを狙ったウイルス発生」、8位「Google、中国から撤退」、9位「イカタコウイルス作者 器物損壊容疑で逮捕」、10位「検察による証拠改ざん」となっている。
単純投票数の1位は「岡崎図書館」であり、選外には「はやぶさの帰還、究極のリスクマネジメント」「偽ウイルスチェックソフト」があったという。選考委員会の委員長である大木栄二郎氏は、「明るいニュースは第3位のクラウドしかない。第4位以降のニュースには、DoS濡れ衣の問題やスマートフォンのセキュリティ、あるいはウイルス作成罪など、さらに明確な取り組みが求められる分野が指摘されている」と述べている。
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