Salesforce.comのユーザーカンファレンス「Dreamforce」の初日である米国時間12月6日、MicrosoftはSalesforceのユーザーに自社製品「Dynamics CRM Online」への乗換えを促す新しいキャンペーン「Cloud CRM for Less」をローンチした。
MicrosoftはSalesforce顧客向けにキャンペーンの詳細内容を記した公開書簡を発表している。このキャンペーンの期間は2010年12月6日から2011年6月30日までで、MicrosoftのCRM Onlineへ移行する企業に対し、1ユーザーあたり200ドルのリベート(払い戻し)を提供するという。
利用条件には、「このリベートは、データのマイグレーションや自社独自のニーズに合わせたソリューションのカスタマイズなど、移行を支援するサービスに利用できる」とある。Microsoftは専用ウェブサイトにて、乗り換え事例とCRM Onlineのデモも公開している。
MicrosoftのCRM Online 2011の提供時期は2011年1月と予想されている。オンラインバージョン公開後、2011年第1四半期中にオンプレミスの補完ソフトウェアがローンチとなる予定だ。
最新のキャンペーンでMicrosoftは、コストをメッセージの中心にしている。
「Microsoftは、顧客がビジネス上の成功を達成するのにプレミアムを支払う必要はないと考えている」とMicrosoftのビジネスソリューション担当セールス・マーケティング・オペレーション担当バイスプレジデントのMichael Park氏は公開書簡に記している。
Microsoftは、Salesforce.comのEnterprise Editionは自社Dynamics CRM Onlineの同等エディションと比較すると、2〜3倍高いと強調している。SalesforceのEnterprise Editionは、1ユーザーあたり毎月125ドルとなっている。
Microsoftの代表者は2010年の秋、CRM Online 2011ローンチにあたって、プロモーション価格として1ユーザーあたり毎月34ドルで提供すると述べていた(製品ローンチ後、最初の1年間)。
Microsoftはこのほかにも、「すべてのMicrosoft Dynamics CRM Online顧客にアップタイム99.9%へのコミットを財務支援する」点、CRM分析ツール、それに「Outlook」と「Office」との統合を差別化とすることも強調している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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