UPDATE Microsoftは米国時間11月16日に開催した年次株主総会において、「Kinect for Xbox 360」や「Windows Phone 7」などの新製品の成功を取り上げながら、同社の明るい見通しを描いた。
過去数年の株主総会と同様に、最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏は総会の冒頭で、162億ドルという同社の記録的な売り上げ、前年同期比で株価30%上昇、「Windows 7」の好調な採用といった、新製品の発売状況や財務上の成果を概観する報告を行った。同氏は、Microsoftが10月21日に公表した統計の通り、2億4000万本ものWindows 7が出荷されたと述べた。
Ballmer氏はまた、Microsoftの新製品のリリース状況を詳述し、Kinectについては、「単にビデオゲーム操作の未来にとどまらない、エンターテインメントの未来だ」と語った。同氏は、MicrosoftがKinectが市販開始から最初の10日間で100万個以上売れたことを喜んでいると述べた。
Windows Phone 7に関する数字は明かされなかった。Ballmer氏は、同社がWindows Phone 7で「素晴らしいスタート」を切ったが、まだ「なすべき仕事は沢山ある」と述べた。いずれにせよ、この携帯電話向けOSによってMicrosoftは「スマートフォンの勝負に戻る」ことになった、とBallmer氏は述べた。
Microsoftの取締役9人が再選されたことを受け、一握りの株主から質問が出たが、同社はこれらをうまくさばいた。Ballmer氏は、4つの異なる質問の一部として取り上げられた株価および配当に関して、そのフラストレーションは理解していると簡潔に述べた。「われわれは全員株主だ」とBallmer氏は語ったが、「最終的に株式市場がうまくいけば、われわれもうまくいく」と続けた。同氏はより率直に、投資家は消費者向け市場と企業向け市場の両方におけるMicrosoftの事業を常に理解しているわけではないと述べた。企業向け市場は、前会計年度において同社の原動力となり、利益の大半を占めていた。
配当に関しては、「はした金」と呼ぶ投資家もいたが、Ballmer氏はそうした訴えに対し、Microsoftは大手技術企業の中でもトップクラスの配当を支払っていると説明した。「当社は、技術企業の上位集団の中で、首位ではないにせよ、大半の企業より高い利益を出している。われわれは、堅調な配当を維持する見通しだが、製品への取り組みをさらに強化する予定だ」(Ballmer氏)
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