端末の背面は、なめらかな白いプラスチックになっており、フラッシュのついた3メガピクセルのカメラがある。このカメラは、最大で720×480ピクセルの動画を毎秒30フレームで撮影することができる。
高さ7.5インチ、幅4.7インチ、厚さ0.5インチのこの端末は、頑丈な文庫本といった感じで、片手で快適に持つことができる。AppleのiPadとは違い、GALAXY Tabは快適に使うのに、膝や組んだ足の上に置いたりする必要は感じなかった。いいか悪いかは別にして、このデバイスはちょうど巨大なAndroidスマートフォンのように動作するため、メニューの使用、電子メールの入力、ウェブの閲覧などの操作には、ほとんど(あるいはまったく)慣れは必要はなかった。
GALAXY Tabの詳細に踏み込む前に、まずこの端末が持つ、理解しやすい2つの特長について説明しよう。第1はそのサイズだ。iPadよりも小さく、軽く、より便利な大きさになっている。第2は、完全なAndroid 2.2を体験でき、それに加えサードパーティーアプリケーションや、公式のAndroidマーケットで入手可能な最新のアプリも利用できるということだ。他にも同じサイズのAndroidタブレット端末はあったが、Androidマーケットがサポートされ、Android 2.2が載せられているものはなかった。Dell StreakのようなAndroidマーケットをサポートしたタブレット端末もあったが、サイズは窮屈で、OSもAndroid 2.2ではなかった。現在のところ、Androidタブレット端末の中でGALAXY Tabだけが、このちょうどいい「生命居住可能領域」に到達しており、それこそが刺激的なことなのだ。
GALAXY Tabのタッチスクリーンをロック解除すると、おなじみのホーム画面が現れ、Googleの検索バーとドックアイコン(電子メール、ウェブブラウザ、アプリケーションドロワー)が表示される。デバイスを縦向きに持っても、横向きに持っても、加速度センサがその向きを検知して画面の方向が自動的に切り替わる。デフォルトの状態では3つのホーム画面があり、左右にフリックすることで画面を切り替えられる。3つのうち最初の画面には、ドックに入っている3つのコアアプリ(メール、ウェブ、ドロワー)の他に、マーケット、メッセージング(SMS)、Sprint Zone(SprintとGALAXY Tabに関するニュースサイトへのリンク)、連絡先、無料ゲーム(Gameloftのデモで、飛ばした方が賢明だろう)、ギャラリー、Amazon Kindle、そしてサムスンの動画ダウンロードポータルサイトであるMedia Hubがプレインストールされている。Kindleを除けば、これらはサムスンのスマートフォンEpic 4Gのホーム画面に表示されるものとすべて同じだ。
サムスンが、同社の高級Androidスマートフォン製品ラインとGALAXY Tabを差別化するためにとった対応を評価するには、もう少し掘り下げる必要がある。少し時間をかけてドロワーの中身を調べていくと、連絡先、カレンダー、メモといったアプリはすべて、サムスンによって大きな画面用に最適化されており、スクリーンの大きさを生かして、画面の分割表示やタブの入れ子が使われている。
残念ながら、多くのAndroidアプリは、まだタブレットの大きな画面向けには設計されていない。これは、われわれのAndroidタブレット端末のレビューで毎回言っていることだ。画面が大きくなったことで、その空間を埋めるために不自然に広がるアプリもあれば(例:Pandora)、スマートフォンで使っているものの拡大版のように見えるアプリもある。Googleがタブレットにも力を入れ、開発者や消費者にタブレット用に最適化されたアプリをスマートフォン用アプリと区別する方法を提供するまでは、この問題は頭痛の種であり続けるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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