サムスンの新タブレット端末「Galaxy Tab」--その実力と位置づけ

文:Andrew Nusca 翻訳校正:石橋啓一郎2010年10月01日 08時30分

 筆者は幸運にも、米国時間9月16日の夜に行われた、サムスンのタブレット端末「Samsung Galaxy Tab」の発表に立ち会うことができた。この記事では、同社がニューヨーク市にあるショールームでこのデバイスを世界にどう発表したかを通じて、同社のGalaxy Tabの位置づけについて考えていくことにする。

 まず、背景について説明していこう。サムスンのGalaxy Tabはタブレット型コンピュータであり(ThinkPadではなく、iPadを想像してくれればいい)、Appleの「魔法のような」デバイスと直接的な競合関係にあるように見える。iPadとの比較は、これまでもほのめかされたことはあったが(例えばDell Streakだ)、Galaxy Tabの場合、サムスンは成功を収めるiPadの後を本当に追っているようで、同社幹部は発表の際、名前こそ挙げなかったものの、(「10インチのタブレット端末とは違い・・・」など)明らかにiPadと推測できる発言をしていた。

 サムスンが認めている同デバイスの仕様と機能の一部は以下のとおりである。

  • 7インチTFT液晶タッチスクリーンディスプレイ(解像度:1024×600ピクセル)
  • 重さは13オンス(約368.5g)
  • 形状はスリムで、ジーンズの後ろポケットや、ブレザーの内ポケットにも入る
  • OSはGoogle Android 2.2(Froyo)
  • Android 2.2を搭載しているため、Adobe Flash 10.1をサポートしている
  • 2つのカメラを搭載、背面には3メガピクセルのカメラ(フラッシュ付き、DVD品質の動画撮影が可能)、前面にはビデオ会議やビデオチャット用の1.3メガピクセルのカメラ
  • 1GHz Hummingbirdプロセッサを使用
  • 16Gバイトの内蔵メモリ、拡張も可能
  • DLNAによる機器間(テレビ、ラップトップなど)のメディア共有とストリーミングをサポート
  • 7時間の動画再生が可能なバッテリを内蔵
  • 無線LANのみのモデルが「近い将来」に発売
  • オプション周辺機器には、外部キーボード、HDMIポートを備えたドッキングステーション、車用ドックが存在
  • サムスンの新サービス「Media Hub」で、音楽や動画コンテンツを提供
  • 4つの米国携帯電話会社(Verizon、AT&T、Sprint、T-Mobile)のすべてで利用可能

 これらの詳細については、議論すべきことも多い。以下ではひとつひとつ議論していきたい。

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