【レビュー】PCレス機能を強化したリビングプリンタ「HP Envy100」

 日本ヒューレット・パッカードからデザインにこだわったインクジェット複合機「HP Envy100(Envy100)」が2010年11月に発売された。

 「HP ENVY」を冠するシリーズには、このプリンタのほかにPCがあるが、「上質なデザインと性能を高次元で融合したヒューレット・パッカードのプレミアム・最上位ブランド」という位置付けだ。

 Envy100は、プリント、スキャン、コピーといった複合機としてはオーソドックスな機能を搭載(スキャナは光学解像度最大1200×1200dpiのCISセンサを採用)。3.45インチのタッチスクリーンが利用できるタッチインターフェースを採用しており、フリックやタップで操作できる点が特徴といえる。なお、インターフェースとしては、このほか、SDHC/SDカード/MMC、MS/MS PROに対応するメモリカードスロット、USBフラッシュメモリなどを装着できるUSBポートを備える。

  •  正面

  • 側面

  • iPod touchとの比較、iPod touchよりも低いことがわかる

 むしろ、デザイン的な特徴の方がこの製品を評価しやすい。本体サイズは幅427×奥行き336×高さ102mm、重量は7.3kg。カタログスペックだとイメージしにくいが、昨今のHDDレコーダを想像してもらえればEnvy100の外形は分かってもらえると思う。つまり、“奥行きはあるが、高さがない”複合機ということだ。よくこのサイズに落とし込めたという印象だ。もちろん、「薄型」を特徴とする製品は多くあるが、前述の評価は、同社がこだわってきた「自動両面印刷機能」の内蔵と、「排紙トレイの自動開閉機能」を搭載していることを含めたものだ。

 ただし、Envy100の給紙機構は1つのみ。昨今のトレンドは、前面のカートリッジと背面の給紙トレイといった2機構の採用となっており、利用頻度の高い前面給紙だけに割り切ったこと、インクタンクを一体型にしたことが薄さを実現できた理由かもしれない。なお、前面のカートリッジは、A4普通紙が最高で80枚ストックが可能だ。排紙トレイは前述したとおり手動で引き出さず、印刷時に自動で開き用紙を取ると閉じる仕組みとなっている。

  • CISスキャナ部

  • 前面にある給紙カートリッジ

  • 内部のローラーにつまみを引き上げるとアクセスできる

  • 背面左にはUSBポートを備える

  • 背面右には電源ポートを備える

  • 前面にはメモリカードスロットとUSBポートがある

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