さらに、リビングなど生活空間に設置しても違和感のないスッキリとしたボディデザインを採用している点も見逃せない。
Envy100のデザインは、実に他の家電と相性がよいように思う。主観ながら、HDDレコーダが隣に置いてあっても、違和感がないだろう。リビングに置ける複合機といえる。ただし、見た目とは裏腹に重い。見た目がスッキリしている分、そのギャップはちょっと意外だ。7.3kgという重さは、デザイン面とは関係なく、設置場所をリビング内に限定しそうだ。とはいえ、リビングで使う棚は案外丈夫だろうから、さほど気にしなくてもよいかもしれない。
Envy100の魅力はハード面だけではない。ソフトも充実している。2010年8月、一足先に発売した「HP Photosmart Wireless B110a」と同様に「メールdeプリント」や「アプリdeプリント」といった同社のネットプリント機能に対応しているのだ。
メールdeプリントは、プリンタに割り当てられたメールアドレスにメールを送ることで、メールの内容をプリントできる機能だ。これにより、直接接続できないスマートフォンなどの携帯端末からでもプリントが可能となる。本文のほか、添付ファイルを印刷できるため、カメラ機能を使って撮影した写真データ(JPEG)を一度パソコンに取り込み、印刷するという手間を省くことができるというメリットがある。このほかにも、WordやExcel、PowerPoint、PDF (フォント埋め込み、画像)といったビジネス文書、BMPやPNG、GIFなどの画像データにも対応するのがポイントだ。
もちろん、外出先からメールしておけば、帰宅後にプリントをすぐに確認できる。メールdeプリントの魅力はドライバの登録が不要なこと。つまり、デバイスに依存することなくプリンタを利用できるという点だ。
ちなみに、メールdeプリントは、同社のオンラインサービス「HP ePrintCenter」(登録無料)を利用し、印刷ジョブなどの確認が行える。プリンタの用紙が切れている場合などはおよそ24時間サーバ上に印刷ジョブが保存されるので安心だ。
Envy100には有線LANポートが搭載されておらず、無線LAN機能(IEEE 802.11b/g/n)のみとなる。メールdeプリントを利用するには、設置された無線LANルータ/アクセスポイントへの登録が必要となる。表示されたSSIDに対して、接続キーを直接入力して接続する方法のほか、WPSにも対応しており、同じく対応した無線LANルータ/アクセスポイントを所有していれば簡単に接続することが可能だ。
なお、アップルが配布を開始した「iOS 4.2」を搭載したiPhone、iPad、iPod touchから直接印刷することが可能となる。
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