グーグル、「Google Product Search」に地元店舗の場所と在庫情報を追加

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:佐藤卓、高橋朋子2010年11月16日 12時12分

 Googleは米国時間11月15日、同社の商品検索サイト「Google Product Search」に関して、いくつかの新機能を発表した。米CNETが今夏報じたように、オンラインとオフラインのショッピングを融合させることを狙ったもので、地元の小売店の場所や小売店での在庫状況といった情報を提供すると、Googleの製品管理担当ディレクターSameer Samat氏は述べている。

 Google Product Searchでは15日から、商品検索結果のページに2種類のリンクが新たに表示されるようになった。近隣の小売店情報と最新の在庫状況を知らせてくれるもので、在庫状況では商品が店舗にあるか、残りわずかか、あるいは在庫切れかを確認できる。また、各商品ページをクリックすると、その商品を取り扱っている近隣の小売店のリストが表示され、各小売店までの道のりはページに組み込まれた「Google Maps」で確認できる。

 Eコマースは今やありふれたものとなり、この15年間でオンラインショッピングは急成長を遂げたとはいえ、購買活動の93%は今なお小売店で行われているとSamat氏は言う。しかし消費者の多く(Googleによると半数近く)は、店舗に出向く前にオンラインで商品の仕様、価格、機能を比較調査している。

 Googleは、多くの消費者がそうした比較調査に自社の検索エンジンを使用していることはすでに把握しているが、それと同時に、Googleのデータベースに取り扱い商品リストや在庫データを登録することに合意した小売店との連携も強めたい考えだ。現時点では、商品検索ページの購買者データを小売パートナーと共有する予定はないが、将来的に収集したデータを何らかの形でパートナーと共有する可能性は高い。それによって小売店はGoogleユーザー全般がどのようにして商品を見つけ出しているのか、どの店舗を好んで利用しているのかといった、オンラインでの購買行動に関する情報を得られる。

 Googleはゆくゆくは「Google Places」で提供している地元企業情報にGoogle Product Searchのサービスを組み合わせ、小規模なパートナーにも今回の機能を拡大したい意向だが、Samat氏によればまだ実現できる段階には達していないという。今回の新機能導入にあたっては、Macy's、Pottery Barn、Best Buyなど、70を超える大手小売業者がパートナーとして参加している。またエンタープライズソフトウェア企業のJDA Software、Epicor Software、およびOracleとも提携し、小売業者の在庫管理システムにGoogle Product Searchへの情報登録プロセスを統合できるようにしている。

Google Product Search
提供:Google

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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