警察庁は、非出会い系サイトを通じて児童が犯罪に巻き込まれる事例の実態と分析結果を発表した。
警察庁生活安全局情報技術犯罪対策課によると、同調査は2010年上半期に検挙した、非出会い系サイトに起因する性犯罪など730件を対象に分析。被疑者と被害者の非出会い系サイトの利用状況などを調査した。
調査によると、サイトを審査する第三者機関「一般社団法人 モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)」が認定したサイトに起因した被害発生件数は367件で、全体の50.3%を占めた。また、被害児童の98.5%がフィルタリングに非加入で、40%の児童がインターネット利用歴が半年以内だった。
被害児童が当該サイトを利用した理由は、「無料だから」(41.4%)、「友達のすすめ」(21.9%)、「ゲームができるから」(14.4%)の順。一方、被疑者側では「多数の児童が登録」(32.4%)、「児童とメールアドレスの交換ができるから」(29.2%)が多数を占め、「ゲームができる」「無料だから」は12.5%と続いた。犯行動機は「児童との性交目的」(69.6%)、「児童と遊ぶため」(14.1%)、「児童のわいせつ画像収集目的」(5.3%)の順に多かった。
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