Jobs氏は20日、Mac App Storeに適用される規則には言及しなかったが、開発者は適切なアプリケーションを提出できるように既に規則集を受け取っている。アプリケーションの受け付けは11月より開始される予定だ。われわれ一般ユーザーにとって都合のいいことに、開発者の1人が既にその規則集をリークしている。
そう、答えは「イエス」だ。Mac App Storeの規則は、多くの場合においてiOS向けApp Storeと同じである。全く同じではない場合でも、規則の精神は間違いなく同じものだろう。規則の文言はこれまでと同種のものだ。つまり、バグを含むアプリケーションやクラッシュを頻繁に引き起こすアプリケーション、ポルノや誹謗中傷を含むアプリケーション、プライベートAPIの使用、そしてAppleの既存アプリケーションと同じようなアプリケーションを再度作成することは禁止されている。
また、「あまり便利でない」アプリケーションも禁止されている(かなり滑稽で曖昧だが)。iOSが「使い物にならない、あるいは全く面白くない」アプリケーションを禁じているのと同様だ。
しかし、アプリケーションメーカーが反対しそうな非常に具体的な規則もいくつか存在する。Appleによると、起動時にライセンス情報を画面に表示するアプリケーション、ライセンスキーを要求するアプリケーション、ほかのアプリケーションをダウンロードしてインストールするアプリケーション、ドックにダウンロードされるアプリケーション、デスクトップにショートカットを残すアプリケーションは許可されないという。また、アプリケーションのメタデータがほかのコンピューティングプラットフォームに言及しているだけで、審査に通らなくなる。
同様の要件で、Appleの非常に具体的な開発規則を踏襲したものもある。「非推奨のテクノロジ、またはオプションでインストールされるテクノロジ(JavaやRosetta)」を使用するアプリケーションは許可されない。Appleは20日、Mac OS Xの将来のバージョンでJavaをサポートする可能性が低いことを明らかにし、Javaを正式に非推奨扱いとした。
アプリケーションはサードパーティー製のインストーラを使うこともできず、アプリケーションのパッケージングと提出はXcodeを使って行わなければならない。また、Mac OS Xファイルシステムドキュメンテーションを使用する必要がある。
さらに、アプリケーションは使いやすく、見栄えのいいものでなければならないと規則集には書かれている。「Appleは基準を高く設定している。ユーザーインターフェースが複雑である場合や、出来が良くない場合は、拒否される可能性がある」(規則集)。Appleは、Mac OS Xネイティブのユーザーインターフェースエレメントを変更しようとするアプリケーションは許可されないとも警告している。
規則集の全文はここで読むことができる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス