FAQ:アップルの「Mac App Store」--現時点で分かっていること - (page 2)

文:Erica Ogg(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年10月27日 07時30分

--Mac App Storeにも既存のApp Storeと同じ厳格な規則が適用されるのか。

 Jobs氏は20日、Mac App Storeに適用される規則には言及しなかったが、開発者は適切なアプリケーションを提出できるように既に規則集を受け取っている。アプリケーションの受け付けは11月より開始される予定だ。われわれ一般ユーザーにとって都合のいいことに、開発者の1人が既にその規則集をリークしている。

iPhoneやiPadと同様に、Mac App Storeからダウンロードされたアプリケーションは自動的にアップデートされる。 iPhoneやiPadと同様に、Mac App Storeからダウンロードされたアプリケーションは自動的にアップデートされる。
提供:Josh Lowensohn/CNET

 そう、答えは「イエス」だ。Mac App Storeの規則は、多くの場合においてiOS向けApp Storeと同じである。全く同じではない場合でも、規則の精神は間違いなく同じものだろう。規則の文言はこれまでと同種のものだ。つまり、バグを含むアプリケーションやクラッシュを頻繁に引き起こすアプリケーション、ポルノや誹謗中傷を含むアプリケーション、プライベートAPIの使用、そしてAppleの既存アプリケーションと同じようなアプリケーションを再度作成することは禁止されている。

 また、「あまり便利でない」アプリケーションも禁止されている(かなり滑稽で曖昧だが)。iOSが「使い物にならない、あるいは全く面白くない」アプリケーションを禁じているのと同様だ。

 しかし、アプリケーションメーカーが反対しそうな非常に具体的な規則もいくつか存在する。Appleによると、起動時にライセンス情報を画面に表示するアプリケーション、ライセンスキーを要求するアプリケーション、ほかのアプリケーションをダウンロードしてインストールするアプリケーション、ドックにダウンロードされるアプリケーション、デスクトップにショートカットを残すアプリケーションは許可されないという。また、アプリケーションのメタデータがほかのコンピューティングプラットフォームに言及しているだけで、審査に通らなくなる。

 同様の要件で、Appleの非常に具体的な開発規則を踏襲したものもある。「非推奨のテクノロジ、またはオプションでインストールされるテクノロジ(JavaやRosetta)」を使用するアプリケーションは許可されない。Appleは20日、Mac OS Xの将来のバージョンでJavaをサポートする可能性が低いことを明らかにし、Javaを正式に非推奨扱いとした。

 アプリケーションはサードパーティー製のインストーラを使うこともできず、アプリケーションのパッケージングと提出はXcodeを使って行わなければならない。また、Mac OS Xファイルシステムドキュメンテーションを使用する必要がある。

 さらに、アプリケーションは使いやすく、見栄えのいいものでなければならないと規則集には書かれている。「Appleは基準を高く設定している。ユーザーインターフェースが複雑である場合や、出来が良くない場合は、拒否される可能性がある」(規則集)。Appleは、Mac OS Xネイティブのユーザーインターフェースエレメントを変更しようとするアプリケーションは許可されないとも警告している。

 規則集の全文はここで読むことができる。

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