NTTデータ、NTTデータ先端技術、仮想化インフラストラクチャ・オペレーターズグループ、クラウド利用促進機構、クリエーションライン、国立情報学研究所、ミドクラ、モーフ・ラボは10月22日、「日本OpenStackユーザ会(JOSUG)」を発足させたことを発表した。
OpenStackは、汎用的なPCサーバやネットワーク機器などの標準的なハードウェアを用いてIaaS(Infrastructure as a Service)型のクラウドコンピューティング環境が構築可能なオープンソースソフトウェア(OSS)。OpenStackは、計算機資源を自動的に管理し、ユーザーやグループに対して仮想的プライベートサーバ群を提供する「OpenStack Compute(Nova)」と、ペタバイトクラスで冗長化され、規模拡張性の高いデータストレージを提供する「OpenStack Object Storage(Swift)」の2つから構成されている。
OpenStackはオープンなクラウド基盤として、現在クラウドサービス事業者などから注目を集めているソフトウェアで、10月21日(米国現地時間)に最初の公式バージョンが公開された。今回のJOSUG発足は、日本語によるOpenStackに関する情報発信や情報共有を行い、OpenStackの普及、人材育成に貢献することが目的だという。
OpenStackのコミュニティには、NASA(米航空宇宙局)とIaaSクラウドサービス事業者であるRackSpaceを中心に、30社以上のベンダーが参画している。しかし、現状では日本国内においてOpenStackの情報がほとんどなく、情報交換ができるコミュニティもなかったという。JOSUGは、クラウド基盤ソフトウェアを包括的に扱うコミュニティである「オープンクラウドキャンパス」の分会として設立し、その一部として活動する。
JOSUGでは今後、OpenStackで配信されたニュースやマニュアルなどの最新コミュニティ情報を日本語で提供するほか、日本独自の解説文書の公開、セミナーや勉強会の開催などを通しての情報共有、日本国内でのOpenStackの普及活動を行うという。
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