日本オラクルは10月20日、データベース(DB)マシンの最上位機種「Oracle Exadata Database Machine X2-8」(Exadata X2-8)の販売と出荷を開始したことを発表した。価格は1億6793万4857円。
今回の新製品の追加でExadata Database Machineシリーズのラインアップは、「Oracle Exadata Database Machine X2-2」(Exadata X2-2)のクオータラックモデル(価格は3358万6971円)、ハーフラックモデル(同6157万6114円)、フルラックモデル(同1億1195万6571円)の2機種4モデルになる(Exadata X2-8はフルラックで提供)。Exadata X2-8は、9月に開催されたOracleのプライベートイベント「Oracle OpenWorld 2010」で発表されている。
Exadata Database Machineシリーズは、オンライントランザクション処理(OLTP)とデータウェアハウス(DWH)の両方の用途で活用できることが特長であり、必要とされるハードウェアやソフトウェア、ネットワークなどがすべてパッケージされている。ExadataはもともとDWHアプライアンスとして市場に投入されたが、前世代のExadata Version 2(V2)からSun Microsystemsの技術を活用することで、OLTPの用途をこなすことができるようになっている。
最上位機種であるExadata X2-8のハードウェアは、DBサーバ2基と、168コアと最大容量336テラバイト(TB)のストレージサーバ「Oracle Exadata Storage Server」で構成される。DBサーバは「Sun Fire x4800」を採用。高さ5UのSun Fire x4800は、CPUがIntelのXeon 7500番台でコア数は64、1TBのメモリという構成だ。
Sun Fire x4800を2基搭載することで、Exadata X2-8のDBサーバはコア数で128コア、メモリが2TBとなっている。OSは「Oracle Linux Unbreakable Enterprise Linux Kernel」と「Solaris 11 Express」のどちらかを選択できる。Exadata X2-2と同様に、内部接続に40GビットのInfiniBandを採用し、外部接続で10Gビットイーサネット(GbE)を採用している。
ソフトウェアとしては、DBソフト「Oracle Database 11g」とクラスタシステム「Oracle Real Application Clusters(RAC)」、運用管理ツール「Oracle Enterprise Manager(EM)」とストレージソフト「Oracle Exadata Storage Software」を稼働させる。また、トランザクション処理でのレスポンスを高速化させて、高いスループットを実現するために、アクセス頻度の高いデータをキャッシュする「Exadata Smart Flash Cache」を搭載している。容量は5TBとなっている。
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