Microsoftは「Android」を利用するモバイル企業を提訴しているが、逆に特許を保有する企業と交渉してライセンスを受けなければならない立場に立たされることもある。
Microsoftは、Acaciaという企業が保有する特許のライセンスを受けることで合意した、とThe Wall Street Journalが報じている。Microsoftは特許料としていくら支払うのか明らかにしなかったが、関係する特許74件はAcaciaとACCESSが保有するものだ。ACCESSは2005年にPalmsourceを買収した企業で、Acaciaを代理人としてライセンス契約を進めることに同意している。
Acaciaは長い間、特許の権利を集め、特許の使用について権利に抵触したと思われる相手を提訴する戦略をとっている。同社はこれまで、動画ストリーミングやWi-Fiでの認証技術をターゲットにしてきたが、「Windows」のブート技術に関してMicrosoftにも目をつけていた。
The Wall Street Journalによると、今回のライセンス契約に関わる特許は「スマートフォン関連」で、おそらくAcaciaが、Apple、Research in Motion(RIM)、Motorolaその他の企業を相手に、テキサス州で争っている特許と同一のものと見られる。
Microsoftは10月初め、Motorolaを特許侵害で提訴するなどして積極的に特許訴訟に踏み出している。また、HTCとは特許のライセンス契約について交渉し、Googleの「Android」もライセンス対策の費用を考えると無料とは言えず、Androidを利用する多くのハンドセットメーカーがライセンス契約の対象になり得ることを暗に示した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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