Intelは米国時間9月30日、家庭用電力管理デバイスのリファレンスデザインを発表した。これをスマートグリッド事業への足がかりとして、同社のチップを家庭の台所に持ち込むのが狙いだ。
IntelのバイスプレジデントDoug Davis氏は、サンフランシスコで開催された環境技術カンファレンス「West Coast Green」において、Intelが家庭用電力管理「パネル」と呼ぶタブレット型デバイスの設計はエネルギー関連の技術ツールを提供する取り組みの一環だと述べた。
同デバイスは、ネットワーク化された家庭用機器および家庭用自動温度調節器(サーモスタット)を制御するためのハブとして働くとともに、スマートメーターから情報を集めることを目的としている。またIntelの「Atom」プロセッサをベースとしており、サーモスタットなどのWi-Fiおよび「Zigbee」プロトコルを使用するワイヤレス機器と連携できる。
このデバイスは小型のコンピュータであるため、この他にも、電力会社の需要反応プログラムと連動してピーク時間帯における家庭用機器の使用電力を抑えるなど、多くのタスクをこなすことが可能だ。
Intelのリファレンスデザインは、インターネットにアクセスしたり、セキュリティカメラからの映像を表示したりすることもできる。同社は過去に、このデバイスを家族が互いに伝言を残せる家庭コミュニケーションセンターとして披露したことがある。またサードパーティーがアプリケーションを開発することも可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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