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サムスンの新タブレット端末「Galaxy Tab」--その実力と位置づけ - (page 3)

文:Andrew Nusca 翻訳校正:石橋啓一郎2010年10月01日 08時30分
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 筆者の疑問は、タブレット型デバイスのユーザーは、スマートフォンユーザーと同様に、通信会社を深刻に捉えているのかということだ。例えば、AT&Tは今でもiPhoneユーザーの泣き所の1つだが、iPadユーザーも同じように通信会社に対する不満を持っているのだろうか。

 音声サービスがない場合、通信会社の問題は背景に隠れてしまうように思える(同じことが、KindleやNookなどの電子書籍リーダーにも言える)。このため、AT&TはiPhoneが欲しい消費者にとっては障害として残っているが、iPadを欲しい人にとっては問題は小さいのではないだろうか。

 これは、タブレット型デバイスがより普及すれば(そして、同じインターネットへのアクセスに対して、3社の通信会社に支払いをするのにうんざりする人が増えれば)変わってくるかも知れない。現時点ではわからない。ただし、筆者自身がタブレット型デバイスを買おうかと悩んでいるときには、通信会社の問題は最後に浮かんでくることのようだ。

 この話には、1つ大きな問題が残っている。値段の問題だ。このデバイスは「プレミアム」な製品だと言った以外には、サムスンはGalaxy Tabの価格について口をつぐんでいる。価格のことを口にしない場合、本来あるべき値段よりも高いものになることが多い(そして、デバイスが発売されて、メディアが盛んにその数字を批判した後になって、急に値下げになる)ことを考えると、これは懸念材料だ。

 これについて少しコメントしておこう。タブレット型端末は多くの人にとってまだ物珍しいものであり、本当に欲しい人だけが買うものであるため、サムスンは今ならGalaxy Tabに高い値段を付けることができるだろう。タブレット型デバイスは日用品からはほど遠いもので、サムスンがWi-Fiのみのモデルを遅らせる理由もそこにある。同社はまずより高額な商品から販売し、3Gモデルが勢いを失った時点で、Wi-FIのみの安価なモデルを投入するつもりなのかもしれない(その後には、実際の値下げが行われ、さらに新モデルなどが続く)。

 この戦略の落とし穴はiPadの存在だ。iPadには先行者の利点があり、iPadを心の底から欲しがる消費者がいる。サムスンはこれまで、消費者の心の琴線に触れるのが上手ではなかった。「Galaxy S」は、「Droid」やiPhone 4のFaceTimeと同じような気持ちを引き出すことができるだろうか?そして、そのためにはマーケティングで大きな努力が必要だ。

 そのほかに、Androidのいつもの課題がある。消費者は、値段か携帯電話会社の問題で、iPadの代わりにGalaxy Tabを選択する場合があるということだ。それでもサムスンは、多くの台数を出荷できるだろうが(Androidのスマートフォンを見てもらいたい)、そのためには非常に競争力のある価格が必要になるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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