LGエレクトロニクス・ジャパンは9月27日、日本市場向けに液晶テレビ「INFINIA(インフィニア)」シリーズ10機種を発表した。全機種バックライトにLEDを採用し、フラッグシップ機では3Dに対応する。11月4日から予約受付を開始し、家電量販店にて順次販売する。
発表されたのは、3D対応のフラッグシップ機「LX9500」、「4倍速スキャンTruMotion 240Hz」を搭載した上位機「LE8500」、世界的なベストセラー機「LE7500」「LE5500」、セカンドテレビ需要を狙う「LE5300」の計5シリーズ。22V型から55V型までが登場する。
LGエレクトロニクス・ジャパン代表取締役社長の李揆弘(リ・ギュホン)氏は「2008年当時にも、日本市場で液晶テレビを販売していたが、その時は限られたサイズのみの展開だった。今回欧米市場で培った技術を日本向けにカスタマイズし、フルラインアップで投入する。アナログからデジタルへと放送が切り替わる今こそ、日本市場に参入するのに適切な時期だと判断した。もう一度日本のユーザーに弊社のテレビを評価してもらいたい」と日本市場参入の理由を話した。
LGエレクトロニクスは、液晶テレビで世界シェア第2位(2009年、2010年第一四半期)の電気メーカー。すでに欧州、北米など世界117拠点で液晶テレビを販売している。LG Display、LG Innotek、LG Chemといったグループ企業による垂直統合型の製品開発が特長だ。
INFINIAは、日本市場を研究し開発された日本向けモデルとして展開するとのこと。そのため、アクトビラなどテレビ向けインターネットサービスに対応したほか、USB HDDを接続すれば録画テレビとしても利用できる。
LX9500、LE8500の2シリーズには、バックライトのLEDをブロック配置する独自の「FULL LED Slim」を採用。LEDライトと導光板を組み合わせたパネルモジュールを、モジュール単位で発光制御することで均一なコントラストによる高画質が再現できるとしている。これにより、55型で最薄部2.3cmも実現したという。
LX9500は、47型の「47LX9500」、55型「55LX9500」の2サイズを用意した。いずれも3Dシンクロトランスミッタを内蔵した3D対応モデルで、3Dメガネ「AG-S100」が各1個付属する。3D方式はフレームシーケンシャルのほか、サイドバイサイド、トップアンドボトムなどに対応するとしている。
LEDバックライトは、55型で240分割、47型で216分割の部分制御が可能。ダイナミックコントラスト比は1000万対1になるという。1秒間のコマ数を通常の4倍となる240コマで再現し、さらにエリアごとに点滅させるスキャン技術を組み合わせた「8倍速スキャンTruMotion 480Hz」を内蔵し、残像のない高画質を再現するとしている。
LE8500は、42型の「42LE8500」モデルのみを発売する。倍速機能は、4倍速スキャンTruMotion 240Hzになる。3Dには対応していない。
LE7500は、37型の「37LE7500」と、32型の「32LE7500」の2機種、LE5500は42型の「42LE5500」と、32型の「32LE5500」の2機種を揃える。いずれも1920×1080ピクセルのフルハイビジョンパネルを使用。42LE5500のみ部分駆動型のLEDバックライトを備え、コントラスト比は500万対1。それ以外の3モデルのコントラス比は300万対1になる。いずれもTruMotion 120Hzの倍速機能を備える。
LE5300シリーズは、32型の「32LE5300」、26型の「26LE5300」、22型の「22LE5300」の3機種を用意した。全機種ともに1366×768ピクセルのパネルを使用。コントラスト比は100万対1になる。
予約受付は、エディオン、ビックカメラ、ヨドバシカメラにて取り扱うとのこと。11月の発売時には全国に修理、サポートの拠点も整備する。同社では、今後5年以内に日本市場で5%以上のシェアを目指すとしている。
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