そんなことで過去の連載の裏話をいくつかさせてもらったが、他にも「買う時に荷物を盗まれそうになった」「お釣りをもらったら偽札っぽかった」なんて治安上のトラブルやら、「倉庫から取ってくるから5分待ってといわれて1時間待たされた」「本体色が白と言われて買ったのに家に帰ったら赤だった」「一緒にお昼ご飯食べさせてもらったおかげで見るだけじゃなく仕方なくケータイ買った」などなどエピソードには事欠かない。まぁ売っているモノがモノだけに、ケータイ買うというよりディスカウントショップや市場で買い物している感覚なんだけどね。お店に行って面白いケータイがなかったとしても、店員さんと楽しい話(片言だけど)ができるだけでも楽しかったりするのだ。
さてそんなトンデモケータイたちだが、最近は価格の引き下がりが続いており1万円以上もするようなケータイはめっきり見かけなくなってしまった。日本ではケータイ1万円なんて当たり前かもしれないがそれは契約がセットだったり前の機種だったり。トンデモケータイは最新機種でも単体でも1万円以下で買えるのだ。買いやすくなったがために以前よりもお店に行くとついつい「じゃ、買います」とお金を払ってしまう機会も増えてしまった。
その一方で、トンデモケータイの中にはハイエンドな製品も少しずつ出始めている。1つがスマートフォンだ。OSをどうしているかはさておき(笑)、でもAndroidならば無償で利用できるからプラットフォームさえちゃんと作ればあとはOSを焼いて一丁あがりなのである。最近秋葉原でも数が増えてきた中国製のAndroidタブレットマシンも似たような製品だ。いずれはこれらの製品にも携帯電話機能が乗ってくるだろう。
そして3Gなトンデモケータイもいよいよ登場しそうである。大手メーカーである中国の「天語」社が3Gケータイをこの9月に発売したが、この天語は大昔はトンデモっぽいケータイを作っていたメーカーなのである。ここが3Gケータイを出したってことは、トンデモメーカーも同じパーツを買ってくれば同様に3Gトンデモケータイを作れちゃうってことでもあるのだ。きちんと日本で認可を取って「日本語対応3Gトンデモケータイ」なんてのがもしかしたら近いうちに登場する可能性もあるかもしれないぞ。てなわけで3年目に入った「山根康宏の中国トンデモケータイ図鑑」、これからもご愛読よろしくお願いします!
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