ソニーは9月2日、4月から米国でスタートしたネットワークサービスの正式名称を「Qriocity」(キュリオシティ)に決定した。米国に加えて、今秋から欧州5カ国でも提供する。
Qriocityは、ネットワーク対応機器向けにコンテンツを配信するプラットフォーム。2009年11月に「Sony Online Service」(仮称)として発表された。ソニーでは、ビデオ、音楽に加えて、ゲームや電子書籍を含むデジタルコンテンツとサービスを、ソニーのネットワーク対応機器向けに提供していくとしている。
イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの欧州5カ国でスタートするのは、プレミアムビデオ配信サービス「Video On Demand powered by Qriocity (“キュリオシテイ”ビデオオンデマンド)」。映画会社が提供する最新の映画や、人気コンテンツをストリーミングサービスで提供するという。
コンテンツを提供する映画会社は20世紀フォックス、ライオンズゲート、MGMスタジオ、ユニバーサル・ピクチャーズ、パラマウント・ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、ウォルト・ディズニー、ワーナー・ブラザースなど。用意されるタイトル数は数百としている。
視聴対応機器は、2010年モデルのネットワーク対応の液晶テレビ「BRAVIA」、Blu-ray Discプレーヤー、Blu-ray Discホームシアターシステムになる。
また、キュリオシティの第2弾サービスとして、クラウドベースの音楽配信サービス「Music Unlimited powered by Qriocity (“キュリオシテイ”ミュージックアンリミティッド)」を2010年内をメドにスタートすることも明らかにした。
このサービスでは、クラウド上で管理された数百万の音楽コンテンツにアクセスすることが可能。ビデオ配信サービスと同様の機器に加え、「PlayStation 3」、「VAIO」をはじめとするパソコンでも視聴できるとのこと。さらに、ソニーのポータブル機器でも準備が整い次第対応するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」