Microsoftは「Windows 7」「Windows Server 2008 R2」の「Service Pack(SP)1」の最新ベータを一部のPCおよび「Technology Adoption Program(TAP)」パートナー向けにリリースした、と同社関係者が米国時間8月30日に認めた。
Microsoftが最新のビルド(ビルド番号は「7601.17077」と言われている)を一部パートナー企業に公開したのは8月27日のことだ。(これまでのところ)この最新ベータで何が変わったのかなどの情報は明らかにされていない。
最新ベータのリリースについてMicrosoftに問い合わせてみたところ、「少人数のテスターとのフィードバックプロセスの一部として、限定的な暫定リリースをTAPとOEM向けに8月27日に公開した」と同社関係者は電子メールで回答した。
この広報担当者によると、SP1をRTM段階にする前に、別の暫定的なSP1ビルドを一般公開するかどうかについてはコメントできないとのことだった。Microsoftは2010年初夏の時点で、SP1の正式版の提供時期を2011年前半としていた。そして、同広報担当者は8月30日、Microsoftは現在でもこの提供時期に向けて作業を進めていると述べた。
Microsoft観測筋、パートナー企業、顧客の多くがSP1の正式版を2010年内に公開すると予想している。Microsoftの関係者は、クライアント版は新しい機能などを含まないと強調している(Windows 7 SP1には、MicrosoftがWindows Updateや他のセキュリティパッチでは提供していない機能がいくつか含まれている。Microsoftは、これらを新機能というより「強化」と説明している。これら「強化」には、サードパーティーサービスとの連携、HDMIオーディオデバイスサポートの改善、XPSドキュメントの印刷のバグ修正などがある)。
サーバ版には仮想化にフォーカスした新機能が2つ含まれている。「RemoteFX」とHyper-V向けの動的メモリ調整機能だ。サーバ版がクライアント版の公開を遅らせているのではないかといううわさを聞いたが、このうわさについてMicrosoftからの情報はない。
SP1のパブリックベータ版は2010年7月中旬に公開されている。
Microsoftの関係者は、コンシューマーおよび企業顧客はWindows 7および/またはWindows Server 2008 R2を実装するのにSP1を待つ必要はないと強調している。だが、多数の企業顧客が最新OSの実装計画という観点で、SP1をマイルストーンと位置づけているのが現実だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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