ストレージ企業3Parをめぐる買収合戦で米国時間8月26日、さらに2つの動きがあった。
この日の市場が閉じるとすぐ、Hewlett-Packard(HP)は1株あたり24ドルとしていた提示額を27ドルに引き上げた。HPが23日に示した24ドルという金額に対抗してDellが24.30ドルを提示した、その数時間後の出来事だった。
HPの新しい提示額が受け入れられれば、3Par買収の総額は約18億ドルになる。これはDellが26日午前に示した金額を11%上回る。
最終期限のプレッシャーのもとでDellは買収提案を増額し、3Parが提示額を受け入れたと述べていた。
Dellは26日午前、1株あたり24.30ドルという新しい提案に3Parが同意したと発表した。これにより提示された買収総額は約16億ドルになっていた。先週Dellが示した最初の提示額は1株あたり18ドル(総額は約11億5000万ドル)で、3Parの取締役会はこの提案を了承していた。
Dellによる増額の提案は、23日にHPが1株あたり24ドルを提示したのを受けてのものだった。この情勢で3Parは、売却の予定のなかったHPによる提案が最終的に「より優れた提案」になりそうだとして、Dellに最終的な条件として、これを上回る金額を提示する3日間の猶予を与えていた。
Dellと3Parによる当初の合意には、Dellが競争相手に対抗して買収提案ができるという規定が含まれており、Dellによると両社は新しい提示額を反映した修正にサインしているという。
Dellが3Parを獲得しようとする理由の1つは、さまざまな企業が入り乱れるクラウドコンピューティング環境のデータ管理に関する3Parの専門技術にある。3Parの仮想化ストレージアレイを用いると、企業はストレージの容量を必要に応じて購入できるようになる。
26日にはこのほか、HPがクラウド関連で別の買収を行っている。HPに買収されたのはデータベースとアプリケーション自動化に力を入れているStrataviaという非公開企業で、買収金額は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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