ノートPCがiPadから学ぶべき6つのポイント - (page 2)

文:Jason Hiner(TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子2010年08月30日 08時30分

#2:起動の速さが別格である

 iPadは電源ボタンを押すだけで即座にスリープ状態から復帰できるため、いつでもすぐにウェブページの閲覧やスケジュールのチェック、電子メールへのアクセスが行えるという点も、大きな魅力となっている。それに比べてノートPCの場合はどうだろうか。例えば会議室で使用するケースを考えてみてほしい。最高性能のノートPCを使用した場合でも、搭載OSがWindowsであるか、Mac OS Xであるか、あるいはLinuxであるかにかかわらず、起動には30秒ほどかかり、その後ログインを行ってからOSが使用できる状態になるまで待ち続ける必要があるはずだ。

 会議の最初からずっとノートPCを立ち上げたままにしていると、会議中にそちらに気を取られたり、他の参加者に注意を払っていないと思われたりするおそれがある。このため、会議室にノートPCを持ち込むものの、必要な時が来るまでは起動しないという人もいるに違いない。とは言うものの、何らかの理由ですぐに情報が必要となった場合、参加者に対して「データが表示されるまでちょっと待ってほしい」と頼むようなことはしたくないだろう。そんなことをすれば話の流れが途切れかねず、準備不足の印象を与えるおそれもあるため、情報には即座にアクセスしたいはずだ。

 ノートPCによっては、蓋を閉めた際にスリープ状態へと移行し、開けた際にスリープ状態から迅速に復帰するというものもある。こういった機能によってiPadと同様のことが実現可能であるものの、無線ネットワークやその他の基本的な機能に問題が生じやすいうえ、その動作も得てしてiPadほど迅速ではない。

#3:アプリケーションの入手場所が1カ所に集約されている

 iPadが多くのさまざまな作業にとても便利に使えるのは、膨大な数のサードパーティー製アプリケーションが利用可能となっているためであり、そういったアプリケーションはすべて中央のリポジトリ、すなわちAppleのApp Storeで入手することができる(これこそが重要なのである)。また、App Storeはもう1つの重要の機能も担っている:iPadアプリケーションのすべてのアップデートもここで扱われるようになっている。

 これに対して、ノートPCのアプリケーションを入手する方法はプレインストールや、市販製品の購入、インターネットからのダウンロードとなっており、そういったさまざまなアプリケーションのほとんどすべてが、個別のアップデータを用意している。平均的なユーザーから見た場合、こういったことはずっと複雑かつ混乱を招きやすい手順となっている。デスクトップPCやノートPCのOSの基本機能として、同様のアプリケーションストアを用意できない理由はないはずだ。実際のところ筆者は最近の記事で、Ubuntu Linux 10.04がその方向に向けて素晴らしい1歩を踏み出したことを採り上げている。

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