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アーティストの意図を伝える究極のインナーイヤーヘッドホン--Shure「SE535」

堀江大輔(D☆FUNK)2010年08月27日 16時50分
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実売5万円の超高級ヘッドホン「SE535」

 「Shure」というブランドを聴いて「カッコイイ!」と反応する人。それはバンド経験のある人だろう。ライブハウスやスタジオのボーカルマイクはShureのマイク「SM58」だし、DJをやっている人間は、アナログレコードのカートリッジ「M44G」が馴染み深い。巨大なアリーナのステージで歌うアーティストが使っているインナーイヤホンを最初に導入したのもShureだ。数多くのミュージシャンに愛用される、音のプロの間で定番として絶対的な評価を受けているのがShureなのだ。

  • 「SE535」製品のパッケージ

 そんなプロの世界で圧倒的な知名度を誇るShureが、近年コンシューマーの世界にも力を入れ始めた。今回紹介する、インナーイヤー型のヘッドホン「SE535」は、Shureのコンシューマーへ挑む本気の態度がよく現れた製品だ。これまでShureのヘッドホンは、プロ用のSCLシリーズとコンシューマー用のSEシリーズの2ラインがあった。ところが今回からヘッドホンをSEシリーズに統一した。プロ用でも、コンシューマー用としてもフラッグシップとなるヘッドホンが、このSE535なのだ。旧モデル「SE530」から約3年ぶりの新作の登場。モデルを所有している人にとっても、その進化の行方は気になるのでは?

 さっそく実売5万円という超高級ハイエンドヘッドホンSE535の内容を見ていこう。まず、ヘッドホンユニットだが「Micro Driver」という聞き慣れない方式を採用している。構造は従来の「バランスドアーマチュアドライバ」と同じ。同社での名称がMicro Driverとなる。

 ところで、このバランスドアーマチュアとはどういった方式かご存じだろうか?

 ヘッドホンで、最も一般的な方式はダイナミック型。これは振動板に取り付けられたコイルに電流を流すことで、振動板が直接動いて音が鳴る方式だ。イヤホン型のヘッドホンで安価なものは大抵ダイナミック型が採用されている。

 一方バランスドアーマチュアは、もともとは補聴器に使われていた方式で、アーマチュアという小さなパーツに棒を取り付けてその先に振動板を取り付けるという方式。パーツの稼働部が軽量なので、入力信号に対する反応が早く、繊細な音まで描写できる。高域再生に強いが、ダイナミック型に比べると低域が甘く、再生帯域が狭くなるといった欠点があった。

 そこで高級なバランスドアーマチュア方式のヘッドホンでは、低域と高域に特化した設計のユニットを使い、明瞭な音とワイドレンジの両立を目指している。SE535ではトゥイータ1基、ウーファ2基で構成する。ダブルウーファを採用することで、豊かな低域の再現を狙っている。

  • 実売5万円の高級ヘッドホン「SE535」

  • 「SE535」(右)と旧モデル「SE530」(左)の比較。旧モデルよりも、ハウジングのサイズは大きめ。ケーブルも太く着脱式になるなど、プロユースを意識した作りになっている

  • SE535の構造図。中央部がデュアルウーファとシングルトゥイータで構成された「Micro Driver」

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