アップルの「iTunes」音楽クラウド--関係者が語る機能限定の可能性と新たな道 - (page 4)

文:Greg Sandoval(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年08月06日 07時30分

 しかし先述の音楽業界情報筋は、Googleの音楽分野への挑戦がこれほど具体的なものに思えたことはかつてなかったと言う。したがって、今後の展開は誰にも分からない。

 音楽レーベルが疑問に思ったのは、これまでのところ、Googleの音楽分野を担当する新しい弁護士Moody氏が、同社とレーベルの会議に一度も関与していないことだ。交渉を取り仕切っているのは主にGoogleのAndroidを監督しているAndy Rubin氏と、最近になってGoogleの新しい音楽サービスへの加勢を頼まれたYouTubeの弁護士Zahavah Levine氏である。

 そもそも消費者はクラウドメディアを求めているのかという問題について、GartnerのアナリストであるMike McGuire氏は次のように述べている。「クラウドは未来だ。しかし、これは何年にもわたるドラマになるだろう。その目的は今の四半期や、次の四半期にウォール街をよろこばせることではない。何十年にもわたって展開していくものになるだろう。GoogleやAppleといった企業が今その基礎を築いているところだ」

 自分の音楽や映画を所有することを好むユーザーにとって、購入したメディアの生涯有効なライセンスを所有できることは、魅力的な提案になるはずだ。ノートPCが盗まれたり、使用不能になったりして、音楽や動画のコレクションが失われることがなくなる。筆者は先ごろ、Amazonから購入した書籍を新しいSprint Evoにダウンロードした。筆者は元々、それらの書籍を紛失した「iPhone 3G」用に購入していたので、追加料金を支払うことなく、同じ書籍をダウンロードできた。

 紛失した書籍を再度ダウンロードするときにお金を払わなくてもいいことや、複数のウェブ接続デバイスを通してAmazonのサーバからそれらの書籍にアクセスできることは、本当に便利だ。iTunesの音楽と映画についても、同じことができるようになってほしいものだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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