三菱電機は7月29日、75型の3D対応レーザーテレビ「LASERVUE(レーザービュー) 75-LT1」を発表した。レーザー光源を採用し、色鮮やかな映像を表示できるという。発売は8月21日。価格はオープンだが、想定価格は75万円前後になる。
75-LT1は光源にレーザーを用いたレーザーテレビだ。三菱電機では2008年から北米で販売しており、2010年5月には3D対応機を導入済みとしている。同社のリビング・デジタルメディア事業本部家電事業部副事業部長の伊藤正輝氏は「光源にレーザーを使用しているため色再現力が高く、高速応答性に優れるため3D化しやすい。さらに消費電力は液晶テレビと比較し約半分程度という3つが特長」と話す。
モニタ部とチューナ部はセパレート構成で、1台のテレビに付き専用メガネは2個を同梱。専用メガネ単体での販売は現在検討中としている。3D映像の方式は、サイド・バイ・サイド、トップアンドボトム、チェッカーボードの3つに対応しており、それ以外の方式に対応する予定は現在のところないとしている。
75型という大画面サイズから業務用、家庭用のそれぞれのルートで販売することを想定しており、「テーマパークやレジャー施設向けには積極的に提案する。業務用と家庭用では、業務用の比率が高くなるだろう」(伊藤氏)と予測した。
三菱電機製のBlu-ray DiscレコーダーやDVDレコーダーを、テレビ側のリモコンで操作できる「REALINK」に対応。そのほか、「音声操作ガイド付き録画予約」や、視聴中の番組をレコーダーにボタン1つで録画できる「一発録画」など、液晶テレビ「REAL」同様の機能を備える。
三菱電機では、2010年5月に3Dテレビへの参入を発表。その際、3Dレーザーテレビを最初に導入することを表明していた。レーザーテレビ以外にも、HDD&Blu-ray Discドライブを内蔵した液晶テレビ、プロジェクションテレビなどへの3D展開を明らかにしている。
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