端末を手にすれば、すぐに違いがあることに気づくはずだ。Microsoftは不必要な情報とソフトウェアボタンをすべて削り(むしろ削りすぎなほどで、バッテリ寿命や信号強度などを示すステータスバーも数秒間で隠れる)、複数の「ライブタイル」からなるスタート画面を作った。ライブタイルは、基本的に自分の好みのアプリケーションの動的ウィジェットや、連絡先、ハブなどからなっており、新しい電子メールや不在時の着信などのアラートも表示される。タイルはスクリーンの長押しで、順序を入れ替えたり削除したりできる。新しいタイルを設置することもできるが、そのためにはまずアプリケーションのリストや「People」ハブに行き、追加したい項目を探してから、それをスタート画面に設置することになる。
見た目は確かにシンプルで、ワンタッチで簡単に情報にアクセスできるようになっている。しかし、スタート画面のカスタマイズやナビゲーションは、面倒な作業になることもある。例えば、小さな四角いタイルの1つを動かしても、その上や下のタイルと場所が入れ替わるということはなく、1つ以上の空きスペースができてしまい、その結果レイアウトを直すのに時間が取られるといった具合だ。
より重要なのは、われわれはこのレイアウトにあまり馴染まなかったということだ。実際には、スタート画面と画面を右に移動すると表示されるアプリケーションリストは、非常に長いリストになっており、上下に長々とスクロールさせる必要がある。タイルやアプリケーションを追加していくにつれて、特にアプリケーションリストについては、どんどん手に負えない状態になっていくだろう。Androidでも同様のリスト表示を採用しているのは確かだが、こちらは格子状のレイアウトを採用することで空間を上手に使っている。
スタート画面とアプリケーションメニューには、やや複雑な心境にさせられたかも知れないが、このプラットフォームのハブシステムには感心した。ハブの背後にあるアイデアは、関係のあるコンテンツを集め、1カ所で消費と相互作用ができるようにするというものだ。これはMicrosoftが関係性、組織化、エレガントさ、タイポグラフィなどの要素についてどのような仕事をしたか、その一部を見ることのできる良い見本になっている。ハブは全部で、People、Pictures、Games、Music+Video、Marketplace、Officeの6つだ。
ハブの名前は、見ただけでその内容がほぼ分かるものになっているが、例を挙げてみよう。Peopleハブではさまざまなアカウントの連絡先情報がまとめられ、1つの長いリストとして表示される。右に画面をスライドすれば、Facebookのステータスアップデートが表示され(残念ながら、ローンチ時にはWindows Phone 7にTwitterやMySpaceは統合されない見込みだ)、コメントを付けたりできるほか、別の画面にスライドさせれば最近連絡を取った人たちが表示される。
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