パナソニックは7月28日、3D撮影もできるハイビジョンビデオカメラ「HDC-TM750」(TM750)、「HDC-TM650」(TM650)を発表した。別売の3Dコンバージョンレンズ「VW-CLT1」を装着することで3D撮影が可能になる。8月下旬に発売する。店頭想定価格はTM750が16万円前後、TM650が13万円前後、VW-CLT1が3万8000円前後になる。
パナソニックのデジタルAVCマーケティング本部本部長の西口史郎氏は「ユーザーが『後でも見たい』と思う瞬間を撮影するビデオカメラの映像は、まさしくキラーコンテンツだ。一方3D映像は、放送、パッケージと着実に広がりを見せている。今回3Dコンテンツを作りたいというユーザーの方からの要望に、キラーコンテンツとして対応することができた。パナソニックでは3D元年と言われる2010年に、3Dビデオカメラを発売することで、見る、残す、撮るという家庭用AVシステムの流れにおいて、最終フェーズまで提案できた」と、「常に一歩先をゆく」企業であることをアピールした。
TM750は96Gバイト、TM650は64Gバイトのメモリを内蔵したハイビジョンビデオカメラだ。撮像素子に新開発の3MOSセンサを搭載し、1080/60p記録の動画と、1420万画素の静止画撮影に対応する。
独自の画像処理エンジン「HDクリスタルエンジン・プロ」には、新開発の新低照度ノイズリダクションを採用。夜間や室内の暗所撮影時に現行機に比べ、ノイズの量を約40%低減できるとしている。
3DコンバージョンレンズVW-CLT1は、本体サイズが高さ59mm×幅78mm×奥行き97mmで、重量195gの本体に2眼レンズを内蔵。AVCHDによるサイド・バイ・サイド方式の3D撮影に対応する。
撮影した3D映像は、3D対応のプラズマテレビ「3D VIERA」とBlu-ray Discレコーダー「DIGA」で再生できる。ビデオカメラとVIERAをHDMIケーブル(DIGAはUSBケーブル)で接続するか、SDカード経由で視聴できるとしている。ただし、VIERAのSDカード再生と、DIGAで3D映像再生をする際はいずれも無料バージョンアップが必要になるとのこと。バージョンアップ時期は8月下旬を予定している。
今回のコンバージョンレンズによる3D撮影対応について「レンズとして装着することで、小型化でき、価格も抑えられる。今は2Dから3Dへの移行期にあたるため、まずこの形を採用した」(西口氏)とする。さらに一体型の3Dビデオカメラに関しては「開発の準備していく」ことを明らかにした。
また、コンパクト一眼カメラ「LUMIX Gシリーズ」で、3D撮影ができる交換レンズを商品化することも発表した。発売時期は年内を予定。対応機種は未定としている。
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