らくらくホン7のもうひとつの特徴は、「iコンシェル」に初対応したことだ。大きな文字で読みやすい画面構成にしたほか、光ガイドでどのボタンを押せばよいかをナビゲーションする。背面液晶への情報表示とあわせて、ユーザーに合った情報が簡単に確認できるようにしたとのことだ。
続いて、富士通の執行役員 副社長である佐相秀幸氏が、富士通の携帯電話の位置づけについて説明した。
携帯電話を、人間とクラウドの世界を結びつけるキーと位置づけ、見る聞く話す、安心・安全機能に加え、富士通のセンサ技術を活用したさまざまな機能を提供するとした。富士通では、携帯電話の目標出荷台数を1年間で520万台に設定しているが、らくらくホンはそれを牽引する機種として200万台の出荷を目指すとした。
最後に、富士通の執行役員常務である大谷信雄氏がらくらくホン7の商品開発について紹介した。らくらくホンは当初から、明快なユーザーセグメント、ニーズにマッチした技術開発、明快なプロモーションの3つを開発指針としてきた。同時に、ユーザーの要望を常にフィードバックするとともに、富士通の人間工学、ユーザビリティなどを連携させてきたとした。前回は防水に対応したが、今回はいままで以上に使い勝手を広げることに挑戦した。従来、らくらくホンは機能を詰め込まないできたが、ユーザーが進化したことで、「ケータイを活用する・楽しむ新しい世界へ」をテーマに、さまざまな機能を優しく使えるよう導入したとした。
まずは、iモードを楽しむために、専用のらくらくサイトボタンを搭載。あわせてオリジナルの専用サイト「らくらくニッポン探訪」を無料で提供した。サイトは、らくらくホン世代が楽しめるように、旅や老舗を中心とした情報を掲載している。
健康面では、富士通のセンシング技術をウォーキングに応用。腰の移動量や向きを検出することでウォーキングフォームを解析、本格的な診断を行うサービス「ウォーキングクリニック」を搭載した。診断は、スポーツ選手の高橋尚子さんの監修に基づき、5つの測定ポイントから7つのウォーキングフォームをアドバイス。写真や動画により分かりやすいアドバイスとなっている。体組成計や血圧計、尿糖計などとも連携し、らくらくホンユーザーの健康維持・増進をサポートするとした。
コミュニケーション面では、デコメール機能に対応。送られてくるデコメールに対して、デコメールや絵文字を使ったメールで返信できるようになっている。このほか、QRコードも読み取れる自動シーン認識対応の約810万画素カメラ、屋外でも見やすい3.0インチ半透過型ワイドVGA液晶を搭載。使用されているUDフォントは、見やすさにこだわり、富士通とモリサワが共同開発したものを採用している。
会場ではらくらくホンのCMキャラクターとして、高橋尚子さん、大竹しのぶさんが登場。高橋尚子さんは、監修したウォーキングクリニックを紹介。300人のデータを分析して作ったとした。左右のバランス、腰の回転などのアドバイスを実行すると、フォームがどんどんよくなるとしている。
大竹しのぶさんは、実際のらくらくホンの使用感を紹介。子どもからは要件が多いので文字のメールが中心だが、友達とは絵文字などを使ったメールをやりとりしているとのこと。今後は、ウォーキングにも活用していきたいとした。
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