マイクロソフト、「Windows Phone 7」用トレーニングキットのベータ版をリリース

文:Lance Whitney(Special to CNET News) 翻訳校正:矢倉美登里、長谷睦2010年07月15日 13時35分

 Microsoftが「Windows Phone 7 Development Training Kit」のベータ版をリリースした。開発者に新しいプラットフォームである「Windows Phone 7」に慣れてもらう目的で設計された、いくつかの新しいラボが用意されている。

 米国時間7月13日にMicrosoftのブログに公開された情報によると、今回新たに発表されたベータ版のトレーニングキットは、12日にベータ版がリリースされた「Windows Phone 7 Developer Tools」の複数の変更に対応しているという。

 Microsoftでは、トレーニングキットの既存のラボを改訂し、新しいラボをいくつか追加している。

 「Using Windows Phone Launcher and Choosers In Your Applications」(開発中アプリの中で「Windows Phone」のランチャーおよびチューザーを利用する)というラボでは、電話をかける、電子メールを送る、写真を撮影するといった一般的なタスクを作成中のアプリの中で実行する際に、開発者が利用可能なAPIを公開している。

 また、「Understanding the Windows Phone Application Lifecycle (handling Tombstone)」(Windows Phoneアプリケーションのライフサイクルを理解する[トゥームストーン方式の扱い])というラボは、「トゥームストーン方式」、つまりユーザーがアプリの利用を中止し、それを受けてOSが当該アプリのプロセスを終了させた時の挙動について、詳しく説明している。「Windows Phone 7」は、アプリケーションのマルチタスクをサポートしていないので、これは必要なタスクだ。

 新しいラボには、新しいプログラミング言語について学ぶ際に開発者が作成する、お馴染みの「Hello World」プログラムのWindows 7 Phone版である「Hello Phone」も含まれている。Microsoftによると、このラボは、開発者が「Microsoft Visual Studio 2010 Express for Windows Phones」や「Microsoft Expression Blend」の利用方法を学び、アプリを開発するのに役立つという。

 「Building Your First Windows Phone Application」(初めてのWindows Phoneアプリケーションを制作しよう)というラボは、開発者にアプリ作成のさまざまな段階を体験してもらうパズルゲームを提供している。「Windows Phone Navigation and Controls」(Windows Phoneのナビゲーションと制御)は、Windows Phone向け「Silverlight」アプリでさまざまな画面を行き来する方法を説明している。また、「Game Development with XNA Framework for Windows Phone」(Windows Phone向けXNAフレームワークを使ったゲーム開発)は、携帯電話向けの基本的な「XNA」ゲームアプリの作成方法を開発者に教えてくれるラボだ。

 興味を持った開発者は、トレーニングキットをダウンロードして自分のマシンにインストールするか、Microsoftの「Channel 9」ウェブサイトで提供されているオンライン版を利用してセッション動画を視聴するといいだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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