Appleは米国時間7月1日、モバイル広告「iAd」を初めて登場させた。
同日、予定されていた通り、「iOS 4」を搭載するデバイスにiAdが登場した。これは広告主がインタラクティブな広告を直接iOSアプリケーション内で公開できるApple初のプログラムだ。Engadgetは、米大リーグのAlbert Pujols選手およびAndy Pettitte選手が登場するDoveの広告を報じている。
また、YouTubeでは日産自動車の新しい電気自動車「LEAF」のインタラクティブキャンペーンの動画が公開されている。LEAFの広告は、6月に開催されたWorldwide Developers Conference(WWDC)でAppleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏が披露したのと実質的に同じものだ。説明されていた通り、広告は「iPhone」のアプリケーションに組み込まれており、クリックするとアプリケーション内のウィンドウに表示される。iAdはユーザーをウェブ広告のあるところへ誘導するのではない。
Appleは2010年1月にモバイル広告のQuattro Wirelessを買収した。自社のデバイス上で展開される広告の方法を自ら管理し、分析データの集め方について影響力をもつことが狙いだ。Appleは6月にDeveloper Agreementの条項を変更し、非独立系の広告ネットワークがiAdから分析データを収集することを禁止した。これは、Googleが先ごろ買収したモバイル広告ネットワークAdMobを狙ったものとみられていた。
AppleはiAdのプログラムに参加した最初の広告主たちに、100万ドルの広告料を請求したと報じられている。また同社によれば、Walt Disney、日産、Citigroup、Unilever、AT&T、Chanel、General Electric、Liberty Mutual Insurance、State Farm Mutual Automobile Insurance、GEICO、Campbell Soup、Sears Holdings、J. C. Penney、Target、Best Buy、DirecTV、Turner Broadcasting Systemなどの企業をあわせると、2010年末にかけて6000万ドル規模の広告費の支出が確約されているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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