これだけガラスが使われているのは美しくもあるが、2つ心配がある。前面、背面の両方に撥油コーティングが施されているとは言え、ガラスはやはり曇りやすい。また、Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏は、このガラスはプラスチックよりもひっかき傷や割れに強いと約束しているが、長期的な耐久性についてはわからない。最初のテストでは、iPhone 4はしっかりした、頑丈なものに感じられ、絨毯を敷いた床に数回落としても大丈夫だった。激しい使われ方にどれだけ耐えられるかは、時が経てばわかるだろう。
iPhone 4のサイズは縦4.5インチ、横2.3インチ、厚み0.37インチ。iPhone 3GSと比べて縦の長さはとほぼ同じだが、やや薄く(正確には25%薄い)、横幅も若干小さい。これまでの機種に比べると小さく感じるが、これは悪いことではないだろう。Jobs氏はiPhone 4を「もっとも薄いスマートフォン」と呼んでいるが、この業界は日々変わっており、この呼び方が長くは通用しないこともあり得る。秤に載せてみると重さは4.8オンス(136g)だったが、これは初代iPhone並だ(3Gおよび3GSモデルは、これよりも若干軽い)。やや重くなったのはバッテリが大きくなったためだと思われるので、これについては不満は言うまい。それに、この違いはわずかで、気づくのは難しい。
他の新しい設計要素には、新たに追加された前面のVGAカメラ、LEDフラッシュライト付きの新メインカメラレンズ、端末上部に配置された、新しいノイズキャンセル用マイクなどがある。言うまでもないことだが、これらの新要素は新しい機能を意味するものであり、歓迎できる(詳細については、「機能」の節を参照して欲しい)。音量調整ボタンが2つに分割されたが、以前のものよりも若干使いやすくなっており、気にならない。
音量調整ボタンの上にはミュートスイッチがあるが、今回Appleは少しデザインを変更している。大きく変わったのは、SIMカードスロットが右側になり、iPadと同じマイクロSIMに変わったことだ。Jobs氏によれば、マイクロSIMにすることで、バッテリーを大きくする空間が取れたという。標準のSIMは使えないことに注意する必要がある。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」