それ以外の外側の要素はほとんど変わっていない。ホームボタンはディスプレイ下のいつもの場所にあり、3.5mmヘッドホンジャックと電源ボタンは、端末上部にある前述のノイズキャンセル用マイクの並びに配置されている。また、30ピンDockコネクタ、マイク、スピーカーは端末下部にある。残念ながら(そして誰も驚かないだろうが)、今回もバッテリーは取り外すことができない。
同梱されているのは、小さな充電用アダプタと、USB-30ピンDockコネクタケーブル、Apple標準のヘッドホンとなっている。
ステンレス鋼の枠は単なる装飾ではなく、3箇所の刻みを除けば、携帯電話全体を取り巻くアンテナになっている。アンテナを美しく仕上げたAppleの工業デザインチームの仕事は素晴らしいものだ。Appleはこの新しいアンテナで通話品質や無線LANの受信状況が改善されるとは約束していないものの、このアンテナの存在自体が、過去のiPhoneではデータと音声の受信感度に問題があり、修正が必要だったことを間接的に認めたことを意味している(同社がこれを認めたのは初めてのことだ)。現在のiPhoneのユーザーは、接続の問題についてAT&Tを責めることが多いが、受信感度には通信会社のネットワークと端末のアンテナの両方が関係することを忘れてはならない(編集部注:iPhone 4では本体の握り方によって受信電波が弱くなる問題があることが判明している。この話題については「後編」で触れる予定だ)。
自分が欲しがっているということさえ知らなかったものが、最高の贈り物になることがある。iPhone 4のディスプレイが、まさにこのケースだ。940×640ピクセル(1平方インチあたり326ピクセル)の「Retinaディスプレイ」は、従来のiPhoneに比べ4倍の解像度を持っている。さらに、iPadと同じコントラスト比800:1のIPSディスプレイが使われている。これまでわれわれは、現行のiPhoneのディスプレイも高く評価していたが、AppleはHTC Evo 4Gなど多くのAndroid携帯で見られる華麗なAMOLEDディスプレイやTFTディスプレイと競争する必要がある。
われわれは通常、高品質なスマートフォンのディスプレイを説明するのに、「驚くべき」「華麗な」「まばゆい」といった言葉を使っているが、それでiPhone 4を正しく表現できるか自信がない。鮮やかな色やグラフィックから、明瞭なテキストまで、このディスプレイはすべてが素晴らしいということを信じて欲しい。直射日光の下でもそれなりに見やすく、ウェブページや写真、アプリケーションの細部は本来のものと同じようにシャープだ。しかし最高なことは、ディスプレイ上のピクセルが見えないということかもしれない。これは非常に驚くべきことで、特に3GSと並べてみると違いは明らかだ。「このディスプレイは人間の目が認識できる限界を超えている」というAppleの主張を完全に信じているわけではないが、見栄えがよいことは否定しようがない。
もちろん、iPhone 4はこれまでのモデルと同様に環境光センサー、近接センサー、加速度センサーも備えている。これらのセンサーの機能には、変更は見られない。
編集部注:中編はこちら。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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