調査企業iSuppliが実施した分解解析によると、「iPhone 4」を構成する部品のコストは約187.51ドルであるという。
iSuppliは、米国時間6月24日に発売となった16GバイトモデルのiPhone 4を分解し、各コンポーネントのコストをメーカーと数量をもとに見積もった。Appleは各メーカーとコストを交渉することができるため、iSuppliの解析結果は単なる推測値である。また、Appleが同端末製造のために費やした出荷コストや人件費、宣伝費、ソフトウェア開発費、特許ライセンス料は含まれていない。
iSuppliのKevin Keller氏はBusinessWeekに対し、「この数年間、iPhoneの部品コストは概して170〜180ドルの間にある傾向が高い。Appleがある一定の予算の範囲に収めようとしているためだと思われる」と述べた。
1年前の「iPhone 3GS」の分解調査では、部品コストは178.96ドルであった。HTCが製造する「Nexus One」の部品コストは、2010年1月の調査で174.15ドルと推定されている。
iPhone 4の方がコストがこれらより高いのは、2010年モデルに新たに搭載された2つの部品のためである。Steve Jobs氏が同端末の最も重要なコンポーネントと呼ぶ「Retinaディスプレイ」は、最も高価なコンポーネントでもある。iSuppliによると、LGが製造したと思われるこのディスプレイのコストは28.50ドルであるという。
STMicroelectronicsが提供したと思われる新しいジャイロスコープチップのコストは、1個2.60ドルである。Appleが設計し、サムスン電子が製造した「A4」プロセッサのコストは、1個10.75ドルである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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