米国時間6月24日に発売された「iPhone 4」の購入者の列は最長で8時間待ちだったという報道があるように、初日の販売は好調だったようだ。Appleは公式な販売台数をまだ発表していないが、同日に全米各地の店舗で顧客に対して実施した調査をもとに、ウォール街の一部のアナリストが推定値をはじきだした。
OppenheimerのアナリストYair Reiner氏は25日に集計を行い、Appleが同日までに150万台以上のiPhone 4を販売したと推定した。内訳は、先週Appleが発表した先行予約台数60万台、予約なしの飛び込み顧客への販売が10万台(1店舗あたり平均500台と推定)、Best Buyへの販売が5万台(1店舗あたりほぼ45台と推定)で、外国での販売を考慮してその2倍の数字を販売台数とした。
各店舗に何台が配分されるかAppleは公表しないため、この数字が実際にどの程度正確かは分からないが、ほぼの妥当な数字と思える。Appleは25日に販売台数を公表するかもしれないが、これまでの製品の発売時と同様、4日間の販売総数を集計して週明けに発表する可能性もある。
Appleは、2008年に発表した「iPhone 3G」を最初の週末で100万台、翌2009年に発表した「iPhone 3GS」も最初の週末で100万台を販売している。
また、Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏は別途、24日にiPhone 4を求めて列に並んだ人から聞き取り調査を実施し、その77%が既存のiPhoneユーザーで、機種をアップグレードしようとしていたことがわかった。
「われわれはサンフランシスコ、ミネアポリス、ニューヨークで、(24日に)iPhone 4を購入するために並んでいた608人と話した」と、Munster氏は25日の調査報告に記している。「調査結果はこうだ。新型iPhoneを購入する人の77%は既存のiPhoneユーザーで(機種のアップグレード)、この数字は2009年には56%、2008年には38%だった。毎年、あるいは2年で最新機種にアップグレードするiPhoneユーザーの顧客基盤を拡大させることでAppleは、何度も繰り返す売り上げの流れを効果的に構築している」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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